『ヒューゴの不思議な発明』(マーティンスコセッシ監督 2012)に出てくる絵を描く自動人形(オートマタ)が出てくる。後ろ側が、雑誌で見たことのあるジャケ・ドロー父子の自動人形に似ていた。ジャケ・ドローは18世紀スイスの時計職人だ。動画を見ると、人形の眼が動いていて、引き込まれる。
オートマタ – Wikipedia
ピエール・ジャケ・ドロー – Wikipedia
240年前にスイスの時計職人が作った文章を書く人造人間(オートマタ)「The Writer」
Jaquet-Droz automata – Wikipedia
でもさすがに『ヒューゴの不思議な発明』の自動人形のような複雑な絵を描くのはフィクションでしょうと思っていたが、なんと、直接のモデルがあるのだ。スイス出身の高名な時計職人アンリ・マイヤデが18世紀にロンドンで作った自動人形は4種類の絵を描き、3編の詩を書く。整備されて人形が書いたサインから作った人物が判明するところまで映画と同じだ。中身はジャケ・ドローの方に近いようだ。
流麗な字を書く200年前の自動人形
200年前の人形が絵や字を書く様子(動画あり)
Henri Maillardet – Wikipedia
Maillardet’s automaton – Wikipedia
Maillardet’s Automaton | The Franklin Institute Science Museum
How the Maillardet Automaton Works
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