「 1960年代 」一覧
『パリところどころ』 ヌーヴェル・ヴァーグのオムニバス映画
記事「Paris 2010」、「呼び醒まされた記憶 巴里のメトロで『珊瑚集』(永井荷風 岩波文庫)を読んだ」と来たら思い出すのは『パリところどころ』(1965)だね。 DVD...
『いやな感じ』高見順
浅草に凝っていた時期に高見順の『如何なる星の下に』を読み、『いやな感じ』にも興味を持ったが古本が高値なので買わずにいた。これが復刊されていたので買って読み始めたら圧倒されて一気に読...
『キングコングの逆襲』 東京タワーでコング型ロボットと戦う和製コング マッドサイエンティストや美人秘密工作員も暗躍
『キングコングの逆襲』(本多猪四郎監督 1967)にはマッドサイエンティストが出てくるというので面白そうだと思ったが、期待をはるかに上回る面白さだった。偉大なオリジナル『キ...
『キングコング対ゴジラ』を見て『キングコング 髑髏島の巨神』を見直す
『キングコング 髑髏島の巨神』(ジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督 2017)はIMAX 3Dの映画館で観たが、コングは女に恋しないし、恐竜が出てこないし、私の好きなキング...
「デイ・ドリーム・ビリーバー」を延々と流し続けるのはキチガイレベル
「デイ・ドリーム・ビリーバー」はいい曲だし、私も好きだ。忌野清志郎の訳詞もいい。たまにはこういう歌を聴いて感傷に浸るのも悪いことではない。だが、彼女がいなくなってしまった歌を延々と...
『今夜、ロマンス劇場で』を観たら『ある日どこかで』を見たくなって
邦画を映画館で観ることはあまりないが、『今夜、ロマンス劇場で』(武内英樹監督 2018)を観てみた。映画についてのメタフィクション映画、異世界から来た人とのラヴストーリーと...
『サイレンサー 沈黙部隊』 歌って踊る60年代お色気スパイアクション
60年代アメリカ製の007の亜流スパイ映画にサイレンサーシリーズがある。私は007やその他60年代コメディに凝っていた頃に全部見たが、最近はミュージカルに凝っていて『ミュー...
『誘惑者の手記』北原武夫 理想の女性を求め続けるドン・ファン いくら美人でもマグロはちょっと
最近は幻想の世界よりは実用的なものを読むことが多く、映画もあまり見ていない。そんな中、少しづつ読み進めていた小説が『誘惑者の手記』だ。昭和三十七(1962)年十月から一年間...
映画は字幕派の私だが一度見た映画の会話をより楽しむために吹替えを見るのもいいものだと気づいた
過去の記事「『女王陛下の007』 レトロでポップなムードもありハード路線の悲哀もありの二代目ボンド」にも書いたこの映画が好きで、DVDは持っているのだから次はブルーレイを買...
『世界殺人公社』 ベル・エポックのヨーロッパを股に掛けた殺し屋たちの殺し合いコメディ
『世界殺人公社』(ベイジル・ディアデン監督 1969)はスパイ映画ではないが、60年代スパイ映画のムードがあるコメディだ。同じく1969年の『女王陛下の007』でジェームズ...