パリ、クリニャンクールの蚤の市の古本屋で『L’ÈVE FUTURE』(『未來のイヴ』 ヴィリエ・ド・リラダン)のペーパーバックを見つけたが、表紙がいまいちで、そのときは買わなかった。
フランスに行ったからといってフランス語を話せるようになったわけではないが、ネット上で多少のやりとりくらいはできるかなという気分になり、ペーパーバック10ユーロ、1957年のイラスト付き限定版25ユーロなら限定版安いじゃないかと思い、古本を買ってみた。送料込みで四千円、高い、でもまあ予算内か。古本屋で見つけていたら買っていたと思う。
ジャック・ノエル画。背景は紙で、人造人間ハダリーは透明のシートに印刷されていて、めくると内部機構、製作途中、完成した状態、布で顔と体の一部が隠された状態になる。創元ライブラリの表紙より線がくっきり見えて、瞳の中に光が描かれていてかわいい。