「 本 」一覧
オペラ『ホフマン物語』原作の三つの物語
『ホフマン物語』の原作、「砂男」(『夜景作品集』(1817)収録)と「クレスペル顧問官」(『セラーピオン朋友会員物語』(1819)収録)は手に入りやすい『ホフマン短篇集』(池内紀編...
『カルパチアの城』 ジュール・ヴェルヌ 死んだはずの歌姫の声の正体は?
吸血鬼伝説の残るトランシルヴァニアのカルパチア山中の古城が舞台の『カルパチアの城』(ジュール・ヴェルヌ 1892)の三年後に『吸血鬼ドラキュラ』(ブラム・ストーカー)が出版...
ホフマン ファム・ファタル 機械趣味
ファム・ファタルはフランス語だ。映画やオペラ『ホフマン物語』の原作読んでいると、ファム・ファタル的な話で、ホフマンはドイツでよりもフランスで人気があり、フランス文学にも影響...
ヴィリエ・ド・リラダンとワーグナー
『ピモダン館』(齋藤磯雄 小澤書店)収録の「ヴィリエ・ド・リラダンの墓」で、ヴィリエ・ド・リラダンの墓がペール・ラシェーズ墓地にあり、墓地のすぐ近くにヴィリエ・ド・リラダン...
ただでさえ本は高いのに
このニュース見て最初に思ったのは高すぎるということで、他の人も同じように感じているみたいだ。岩波に限らず、字を大きくして再版して値上げするではないか。 ■岩波書店、要望に応え...
人造人間による性的サーヴィス
これだけフランスと人造人間の話題が続けば『未来のイヴ』(ヴィリエ・ド・リラダン)に触れないわけにはいかないのだが、もう少し先になりそうだ。 「人造物語」(海野十三 初...
学天則 昭和初期の日本製ロボット
『ヒューゴの不思議な発明』の時代設定は1931年。ほぼ同時期の1928(昭和3)年に、日本で人造人間が作られた。京都で開かれた大礼記念博覧会に大阪毎日新聞社から出品された学...
『ヒューゴの不思議な発明』 マーティン・スコセッシ監督 映画をめぐる少年少女の冒険
マーティン・スコセッシ監督の『ヒューゴの不思議な発明』は最高の映画ではないかもしれないが、作品世界が最高に私の好みの映画だ。1930年代、パリ、時計、歯車、機械人形、奇術、...
『令嬢クリスティナ』 女の幽霊の恋物語
『令嬢クリスティナ』(ミルチャ・エリアーデ 作品社)の帯に「巨匠エリアーデが描いた妖しくもエロティックな吸血鬼伝説」とあるが、明らかな吸血シーンがあるわけではない。著者がル...