「 本 」一覧
「モテたければ外見をよくしろ」と書いてある『星の王子さま』関連本
『もてる! 『星の王子さま』効果』(晴香葉子 講談社+α新書)のタイトルを見て、またくだらない本が出ているなと思った。だが、サン=テグジュペリは実際モテたので、もしかしたら...
『グレート・ギャツビー』のデイジーの魅力
顔が美しく、表情や振舞いや発言がかわいらしい女性は実在する。というのも『グレート・ギャツビー』(フィッツジェラルド)のデイジーの魅力が分からない、中身がないカラッポだという...
「愛しのヘレン」 お手伝いロボットがご主人様に恋する1930年代SF
Android woman (Galaxy, September, 1954, illustration) お手伝いロボットがご主人様に恋する。ありがちなストーリーだと感じられる...
『神々の黄昏』 エレミール・ブールジュ きまぐれゴーマン大公一族の華麗なる没落
『神々の黄昏』(エレミール・ブールジュ 1884)はワーグナーのオペラを踏まえたタイトルや表紙の黄金の馬車の写真から重厚な作品かと思いきや、読み始めたら次から次へと事件が起...
「スターニスラワ・ダスプの遺言」 H・H・エーヴェルス 伯爵の愛するアバズレ妻の最後
「スターニスラワ・ダスプの遺言」(H・H・エーヴェルス)は、歌姫に惚れ込んだ伯爵の話らしいとどこかで読み、『カルパチアの城』や『トリルビー』のようなものを想像した。ところが...
『誇りを持って戦争から逃げろ!』 中山治
私は本当は自分の好きな文化的なことだけを書いていたい。だが、そうも云っていられない。この2006年7月に出た本の内容に現実が近づいている今こそ、多くの人に読んでほしい。 ...
『海底二万里』の約70年前と約125年後のノーチラス号
『海底二万里』(ジュール・ヴェルヌ)で、自作の機械についてマニアックなまでの説明をするところが『未來のイヴ』(ヴィリエ・ド・リラダン)を連想させる。直接影響関係があるかどうかは分か...
『グレート・ギャツビー』でデイジーがシャツを見て泣く謎
映画館で一度観たバズ・ラーマン監督版『華麗なるギャツビー』を動画配信で見た。音楽やキャストの脂肪量に不満はあるが、こういうものだと思って見たら悪くはなかった。記事「鳥と花と...
ドラスティックな片付けをした結果
《ドラスティックな片付け》 (2013年7~8月の日記の再編集) 何年も前から部屋をすっきりさせたいと思っているのだが、物(主に本)が多くて片付かなかった。やりたい...