「 Blacken Darkin 」一覧
『グレート・ギャツビー』のデイジーの魅力
顔が美しく、表情や振舞いや発言がかわいらしい女性は実在する。というのも『グレート・ギャツビー』(フィッツジェラルド)のデイジーの魅力が分からない、中身がないカラッポだという...
「愛しのヘレン」 お手伝いロボットがご主人様に恋する1930年代SF
Android woman (Galaxy, September, 1954, illustration) お手伝いロボットがご主人様に恋する。ありがちなストーリーだと感じられる...
『ルートヴィヒ』 ドイツ映画界が威信をかけた豪華な伝記
耽美で芸術性が高く、映画として面白いのは『ルートヴィヒ』(ルキノ・ヴィスコンティ監督 1972)だが、『ルートヴィヒ』(マリー・ノエル ピーター・ゼアー脚本・監督 2012...
『神々の黄昏』 エレミール・ブールジュ きまぐれゴーマン大公一族の華麗なる没落
『神々の黄昏』(エレミール・ブールジュ 1884)はワーグナーのオペラを踏まえたタイトルや表紙の黄金の馬車の写真から重厚な作品かと思いきや、読み始めたら次から次へと事件が起...
馬蹄形コインケースをレザークラフト初心者がいきなり作る方法
二年ほど前に作った馬蹄形コインケースをポケットに入れて使っていたら、糸が擦り切れてきたので修理した。手縫い線に溝を彫る道具(ステッチンググルーバー)なるものがあるのだが、そ...
「スターニスラワ・ダスプの遺言」 H・H・エーヴェルス 伯爵の愛するアバズレ妻の最後
「スターニスラワ・ダスプの遺言」(H・H・エーヴェルス)は、歌姫に惚れ込んだ伯爵の話らしいとどこかで読み、『カルパチアの城』や『トリルビー』のようなものを想像した。ところが...
『誇りを持って戦争から逃げろ!』 中山治
私は本当は自分の好きな文化的なことだけを書いていたい。だが、そうも云っていられない。この2006年7月に出た本の内容に現実が近づいている今こそ、多くの人に読んでほしい。 ...
『海底二万里』の約70年前と約125年後のノーチラス号
『海底二万里』(ジュール・ヴェルヌ)で、自作の機械についてマニアックなまでの説明をするところが『未來のイヴ』(ヴィリエ・ド・リラダン)を連想させる。直接影響関係があるかどうかは分か...
『グレート・ギャツビー』でデイジーがシャツを見て泣く謎
映画館で一度観たバズ・ラーマン監督版『華麗なるギャツビー』を動画配信で見た。音楽やキャストの脂肪量に不満はあるが、こういうものだと思って見たら悪くはなかった。記事「鳥と花と...