「 2014年08月 」一覧
パン(牧羊神、半獣神)の美術館
パンについて調べるとかなり古くからの歴史があり、バッカスの従者サテュロスとともにファウヌスと同一視されたりしていて単純ではないが、淫欲の象徴である点は大抵の本に書いてある。体の一部...
「パンの大神」 アーサー・マッケン 男を破滅させる謎の女の正体は
短篇を色々読もうと思っていたが、アーサー・マッケンの「パンの大神」(1894)で引っかかった。登場人物や視点が交錯していて一度読んだだけでは把握しきれず、すぐにメモをとりな...
『さかしま』(ユイスマンス)の挿絵画家アーサー・ザイデンバーグによる人体素描入門
『虚栄の市』(サッカリー)や『フランケンシュタイン』(メアリ・シェリー)の関連本ばかり読んでいたら、フランス成分が足りないなと感じ、『さかしま』(ユイスマンス)を読んだ。そ...
「フランケン奇談」 江戸川乱歩セレクトの人形怪談三篇
「フランケン奇談」(江戸川乱歩 キング昭和32年2月号掲載 角川ホラー文庫『火星の運河』収録)はフランケンシュタインがメインというわけではなく、人形怪談についてのエッセイだ...
『新・フランケンシュタイン』(原題”Frankenstein: Day of the Beast”)
テレビ映画『フランケンシュタイン』(2004)が予想外によかったので、『新・フランケンシュタイン』(2011)も見てみた。パッケージには「霧が立ち込めるある冬の日。この日は...
『シザーハンズ』 ティム・バートンのフランケンシュタイン
ティム・バートン監督の映画で好きな作品もあるが、ここ数年は大人になってしまって狂った感じのないつまらない映画ばかりなので観ていなかった。最近、『フランケンシュタイン』に凝っ...
仮説 オペラ座の怪人はフランケンシュタインの怪物
『オペラ座の怪人』(ガストン・ルルー 1910)はフランケンシュタインの怪物と近いのではないだろうか。映画の印象ではなく、原作『フランケンシュタイン』(メアリー・シェリー ...