私がこちらのアンティークショップを知ったのは、復刻版を買ったLIPの腕時計チャーチルについて検索していて、復刻ではないオリジナルの画像を見かけたのがきっかけだった。
上の画像の腕時計のご先祖様。復刻版は針も再現して欲しかったなあ。
リップ 15石
この時代の、このような感じの腕時計に心惹かれるので、アンティーク アナスタシアのサイトに載っている似たデザインのページをいくつか見た。すると、商品説明のレベルを超えた歴史読み物のようで驚いた。しかも難しくない。解りやすい。
グリュエン 《カルトゥーシュ》 産声を上げたばかりの腕時計 1922年
グリュエン・カーヴェクス 《デューク》 キャリバー 330 カスタム・カーヴド 十七石プレシジョン・ムーヴメント スタイル・ナンバー 293 1937年
グリュエン 手巻ドレス・ウォッチ 美麗なレクタンギュラー・モデル 1938年頃
私が落札した腕時計(上の画像)とメーカーは違うが、なめらかな曲線のケースが似ている。
アール・デコの官能 上品な薄型ドレス・ウォッチ 《ウォルサム プレミア》 グレード 887 1939年
私が落札した腕時計(上の画像)とデザインは違うがメーカーは同じELGINのもの。
エルジン 《グレード 555》 多角形デザインによる初期の紳士用時計 grade 555, 17 jewels 1940年
年代順に読んでいくと、腕時計の歴史が分かる。気が遠くなるほど長い時計の歴史の中でも、腕時計の歴史は百年ほどだ。私は何となく感覚的に小さくて四角い時計が好きで、ノスタルジーもあるかもしれないが、これらの形には理由があるのだった。
この店を知ることができただけでも大発見なのだが、以前、高円寺にあり、近所だったので行ったことがあるが閉店したフランス古着と洋服リフォームの店 オー・ラ・ラが愛知県一宮市でリニューアルオープンしていたのをリンク集で知ったり、現代のクォーツ時計のページで知った、個性的なデザインのフランスのメーカーAKTEOのサイトを見ると、月蝕歌劇団に出演していたのを見たことがあり、CDも持っているRyu MihoがAKTEOのテーマソングを歌っていたりと、不思議な円環を感じる。