主に19世紀末から20世紀前半、デカダンス、幻想怪奇、空想科学の文学、美術、映画等について
2015/6/9 本, 美術
“Des Esseintes” Odilon Redon (1888)
ひとは自分の家に孤独でいればいるほど快適であり、精神は夜の暗黒と隣り合わせに接しているときに、はじめて真の昂奮と活気を得るものである、と彼は考えていた。 『さかしま』(J・K・ユイスマンス 澁澤龍彦訳)第一章より
19世紀末, フランス, 夜, 本, 美術 Blacken Darkin
『マイエルリンクからサラエヴォへ』(1940)はユダヤ系ドイツ人であるマックス・オフュルス監督が1933年にフランスに亡命、1938年にフランス国籍を取得した後の作品だ。1...
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「ラパチーニの娘」(ホーソーン 1844 『毒薬ミステリ傑作選』収録)も「毒の園」(ソログープ 1908 『書物の王国5 植物』収録)も、有毒植物を研究するマッド・サイエン...
『チャリング・クロス街84番地―書物を愛する人のための本』(ヘレーン・ハンフ 中公文庫)の存在は知っていたが「書物を愛する人」というのがわざとらしく感じ、手に取るまでには至...
『オペラ座の怪人』(ガストン・ルルー 1910)はフランケンシュタインの怪物と近いのではないだろうか。映画の印象ではなく、原作『フランケンシュタイン』(メアリー・シェリー ...
大正十五年(1926)に江戸川乱歩が神戸の横溝正史を訪ね、二人で深夜の元町通を歩いたことについて、『ハイカラ神戸幻視行 紀行篇 夢の名残り』(西秋生 神戸新聞総合出版センタ...
”The Great Gatsby”の表紙を色々見ていると、この絵も時々見かける。これも見覚えあるが車の色が違うなと思った。ジョルジュ・バルビエの作品であることをたまたま知った。 ...
インパクトの強い色使いがずっと気になっていた。「紫の眼」という言葉は小説では見かけても、実在の人物は勿論、絵画でも見かけない。 ”Deux enfants aux couronn...
ここ数年、主に腕時計、後にカメラの大物欲時代が続き、読書、映画鑑賞の時間がかなり減っていた。これはあんまりよくない傾向だね。今年はもっと文化的なものに力を入れていくことにし...
映画の内容についてではなく、映画そのものに闇があり、神秘的なところがある。映画のルーツは奇術であり、映画は演劇ではなく写真に近い。フィッツジェラルド、江戸川乱歩、川端康成、...
太田黒元雄の名前を知る前に、太田黒公園の方を先に知り、行ったことがあった。たしかピアノのある建物があったように記憶しているが、古本屋でクラシック音楽やオペラについての本で太...
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