主に19世紀末から20世紀前半、デカダンス、幻想怪奇、空想科学の文学、美術、映画等について
2015/6/9 本, 美術
“Des Esseintes” Odilon Redon (1888)
ひとは自分の家に孤独でいればいるほど快適であり、精神は夜の暗黒と隣り合わせに接しているときに、はじめて真の昂奮と活気を得るものである、と彼は考えていた。 『さかしま』(J・K・ユイスマンス 澁澤龍彦訳)第一章より
19世紀末, フランス, 夜, 本, 美術 Blacken Darkin
過去に縁のあった本屋の影響で、私は本にカバーをかけるときはただひっかけるだけではなく、下の画像のように本より少し大きめに折ってカパッとかぶせる方式にしている。こうすると運んだり読ん...
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大正十五年(1926)に江戸川乱歩が神戸の横溝正史を訪ね、二人で深夜の元町通を歩いたことについて、『ハイカラ神戸幻視行 紀行篇 夢の名残り』(西秋生 神戸新聞総合出版センタ...
昨日は帰るのが待ち遠しかった。何度も立ち読みしたことはあるが高くて買っていなかった「1920年代日本展」の図録を安く手に入れた。工業化、都市化、国際化が急激に進行した大正後半から昭...
川端康成の『浅草紅団』(昭和5年 1930)などに出てくる実在したレビュー団、カジノ・フォリーは、パリのレビュー劇場、カジノ・ド・パリとフォリー・ベルジェールから採ったものだ。アメ...
丸尾末広は雑誌でイラストを見たり短篇を読んだりしたくらいで、きちんと読んだことがなかった。古本屋や古本市ではビニールがかかっていることが多く、今日たまたまビニールのかかって...
『フィッツジェラルドの手紙 愛と挫折の生涯から』(荒地出版社)に載っているフィッツジェラルドが編集者に宛てた手紙に、『グレート・ギャツビー』の終わりの文について書いてある。...
最近集め始めた幻想文学(幻想文学出版局)の特集・日本幻想文学誌が昨日揃った。素早かった。最後の一冊は通販ではないがネットで検索して神保町に買いに行った。 本についての...
『零次元 機械紀行』(松本零士=原作・総設定デザイン 板橋克己=メカデザイナー 小学館)は数週間前に古本屋で手に取り、買おうかどうしようか迷った。今一番興味あるのはカメラ・写真であ...
私がオペラ座に行ったとき、残念なことに夏休みで見学できなかった。上は私が何気なく撮ったのだが、偶然にも下の画像と同じ像が写っていた。下は『オペラ座の怪人』や昔のパリのついての本で見...
古代ローマ時代にはすでに「人間は泡沫なり」という格言があった。それがルネサンス以降に復活し、儚さや虚しさの象徴として美術のテーマとなった。 プットー(裸の童子)がシャボン玉を...
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