『Design of Doujunkai』 東京人2000年9月号 東京人1997年4月号
私の懐古趣味は前からだが、似たような人はいるもので、同潤会青山アパートにノスタルジーを感じていたという人の話を聞いた。私が東京に来てすぐの頃はまだぎりぎり存在していた。建て替えの前に見ておくべきだった。歴史ある建物がなくなるのは残念だが、老朽化の問題がある。
古本屋で買った雑誌東京人2000年9月号の同潤会アパート特集Part2で『Design of Doujunkai―甦る都市の生活と記憶 同潤会アパートメント写真集 』(建築資料研究社)を知り、注文してあったのが届いた。オールカラーで思っていたよりも厚い。
階段、手すりのデザインや木の部分の質感、ドアノブや水洗金具の金属の色、窓の格子、マイナスネジ、まるい窓等など、とてもよい。ただひとつ醜いのは清砂通アパートメントに入っている弁当屋チェーン店の看板だ。今、この醜さが街中を侵蝕している。