ルドンの絵がCGで動く映像があるのをふと思い出し、私はDVDを持っているが動画を探してみた。それはなかったのだが、面白いものを見つけた。ガイ・マディンの作品だった。その手があったか。
《追記》
上の動画はGuy Maddinの”Odilon Redon or The Eye Like a Strange Balloon”、オディロン・ルドンの絵がCGで動く映像というのは下のDVD「NOIR Odilon Redon」だ。
本編は17分で、平面的な動きのものもあるが、力の入った3DCGもある。ジャケットにもなっている蜘蛛はよく動くし、河出文庫の『さかしま』(ユイスマンス)の表紙になっている「沼の花、悲しげな人間の顔」は茎がニョキニョキ伸びてきて顔の実が出てきて輝きだす。
目玉のモチーフの絵のいくつかで目玉が空中浮遊する。「幻視」の目玉の位置については異論がある。光が柱の手前に差しているから目玉は柱の手前にあるものだと感じていたが、DVDでは柱の向こう側を飛んでいく。
こういうの面白いな。私もやってみようかな。(2017年6月27日)