『フランケンシュタインのライヴァルたち』(ハヤカワ文庫)という本をAmazonで買ったのだが、その商品説明にこうあった。
強めの日焼がありますので、マニアの方のみご利用ください。
多分、書いた人は大真面目に書いたのだろうけど、何か面白いフレーズだ。「神経質な方はご遠慮ください」というのは見かけるが、日焼とマニアは関係ない。「日焼があってもいいからマニアックなまでにこの本が欲しいのだという人のみ注文してください」ということだろうか。私はマニアの方なので全く問題なかった。状態はよくはないが、予想していたよりはよかった。
同時に『フランケンシュタインの子供』(角川ホラー文庫)も買った。まだ両方読んでいないのだが、どちらにも古めの作品が収録されていて、読むのが楽しみだ。
フランケンシュタインと云えば怪物のことではなくて、怪物を作った人の名前だということは、私はマニアの方なので当然のことと思っているが、「そんなことも知らないの? 嘆かわしい」というニュアンスで書くのはかっこ悪いと思っている。『フランケンシュタインの日記』(学研)の訳者あとがきによれば、CDーROM版のThe Oxford English Dictionaryの”Frankenstein”の項にもそれが「人間モンスターをつくりだして生命をあたえた」人物であり、「一般にはモンスターの典型的な名前として混同されている」とあるそうなので、この勘違いは日本だけのものではない。