私のプロフィールに「演じてみたい役:フランケンシュタイン男爵」と書いてあるのは、メアリー・シェリーの小説のフランケンシュタインではなく、ハマー・フィルム・プロダクションのフランケンシュタインであることは、一部の方にはお分かりだろう。
ピーター・カッシング演ずるフランケンシュタインものは6本作られた。
フランケンシュタインの逆襲 (”The Curse of Frankenstein” 1957)
フランケンシュタインの復讐 (”The Revenge of Frankenstein” 1958)
フランケンシュタインの怒り (”The Evil of Frankenstein” 1964)
フランケンシュタイン 死美人の復讐 (”Frankenstein Created Woman” 1967)
フランケンシュタイン 恐怖の生体実験 (”Frankenstein Must Be Destroyed” 1969)
フランケンシュタインと地獄の怪物 (”Frankenstein and the Monster from Hell” 1974)
以前から全部見たいと思っていた。販売DVD、レンタルにあるものもあるが、なかなか見る機会のないものもある。『フランケンシュタインの怒り』のDVDは買えないほど高くはないが安くもなかったので、そのうち買おうと思っていたら、いつの間にか販売終了になっていて、中古価格が上がっていた。これはまずいと思い、色々探し回り、まだ見ていなかった『フランケンシュタインの怒り』と『フランケンシュタイン 死美人の復讐』をなんとか手に入れた。
6本と記憶していたので、『フランケンシュタインと地獄の怪物』の解説に7作目という記述を目にし、まだ他にピーター・カッシングが出ていないフランケンシュタインものがあることを知った。『ジキル博士とハイド嬢』のラルフ・ベイツ主演の”The Horror of Frankenstein”(1970)だが、日本未公開だ。見てみたいが、「ラルフ・ベイツ フランケンシュタイン」と片仮名で検索しても日本語の情報は出てこないくらいなので、かなりマイナーな存在なのだろう。
何故、私はこれほどピーター・カッシングのフランケンシュタイン男爵に惹かれるのか。フランケンシュタイン男爵は「邪悪ではないが熱意がありすぎて善悪の区別がつかないという人物で、そのような人物は見ていて面白い。しかも知的でエレガントなところがよい。非道な行いをしながらもボタンホールに花を挿したりする。目力がありスマートで、このような齢のとり方をしたい。