過去の記事「いまさらながらデジカメを買った」に書いたAGFAPHOTOのDC-1033sを使っていたらストラップを留める部品が壊れた。本体が壊れたわけではないので使う分には問題ないのだが、そろそろ買い換えてもよいかなと思った。同じAGFAPHOTOの新モデルについて調べてみると、AP15というものが出ていた。デザインがかわいいし、レビュー記事を色々読んでいると性能はまあまあだが結構個性的な機種らしく、欲しくなった。
発売から二年経っている。発売時は三万円したらしいが、今は一万六千円から二万五千円くらいする。今すぐ必要なわけではないので、すぐには買わずに通販サイトのお気に入りに登録して眺めていたら、時々一万二千円くらいになる。九千円を切ったサイトを見つけたとき、買ってしまった。買うならもっといいカメラを買うという選択肢もあった。それでも気になってチェックしていたということは、やはりこれが欲しかったのだ。
本革のケースが付いていて、これが頑丈でバッグに無造作に入れても誤作動しないし、首からかけることができ、前のカメラより大きいのに普段持ち歩くようになった。箱にはケースについて「質感にこだわった、ヨーロッパのエスプリ。」と書いてある。エスプリはフランスのもので、元々のアグファのドイツとは関係ないし、「ヨーロッパのエスプリ」とはよく分からないが、なんとなく洒落たイメージを出したかったのだろうか。ケースのデザインとしてはステッチは白の方が合うと思うのだが、シンボルマークにもなっている赤いシャッターボタンにちなんで赤いステッチなのだろう。
ブランド名が同じだけで、前の機種とは製造会社も販売会社も違う。過去の記事に書いたように、前の機種はまだドイツとのつながりがあったが、AP15にはない。機能や性能について比較できるほど詳しくないが、よくも悪くもない感じだ。
よかったのはカメラに興味が湧いてきたことだ。もうフィルムで撮ることもないだろうと思い、撮影に関する本は売ってしまったのだが、また買ったり図書館で借りたりして読んでいる。デジカメで映像を撮ることについて知るきっかけにもなった。コンパクトデジカメを時々しか使わないというところから、いきなり一眼を買うというところまではなかなか行かない。とりあえず持ち歩いて日常的に撮影し、物足りなくなったら、そのとき考える。
「普通の人にはアグファブランドっても刺さらないだろうし」という書き込みを見かけた。私はAGFAPHOTOのデジカメ以外持っていない。