バズ・ラーマン監督の映画『華麗なるギャツビー』のビルの看板広告や台詞にアロー・カラー・マンが出てきた。これはライエンデッカー(レインデッカー)の絵だ。以前、”The Great Gatsby”のペーパーバックの表紙の絵について調べていたとき、あらこれいいじゃないのと目が行った。
J. C. Leyendeckerについて日本語で書いてある書評
美しい男を描いてスターになったイラストレーター、J・C・レインデッカー
「スコット・フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』の主人公は、当時の読者に「アロウ・カラー・マン」のイメージを彷彿とさせた」とあるが、当時の読者どころか、私も一目でぴったりだと思ったよ。
そして、この写真も多分レインデッカーの影響を受けている。
原作にそのような言葉は見覚えがなく、記憶が定かではなかったので確認すると「広告」とか「モデル」としか書かれていない。光文社古典新訳文庫ではシャツの広告だと分かるようになっていて、それがデイジーがシャツを見て泣くところとつながっていると書いてあり、なるほどと思った。
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