ジェス・フランコ監督『ドラキュラ伯爵』(1970)を見た。『吸血のデアボリカ』の題で存在は知っていたが見る機会がなかったものを、中古ビデオで見つけた。パッケージの記載はイギリス映画だが、『シネマティック・ヴァンパイア』(フィルムアート社)にはイタリアとドイツの資金でスペインで撮影とある。ドラキュラ役はクリストファー・リーで、ヒゲがある。ヴェルナー・ヘルツォーク監督の『ノスフェラトゥ』でドラキュラ役だったクラウス・キンスキーが狂人レンフィールド役をやっている。
少々変わった吸血鬼映画『吸血処女イレーナ』、『ヴァンピロス・レスボス』のジェス・フランコらしくない、原作に忠実な映画だ。夢や音楽の要素が入っているところにジェス・フランコらしさがある。
吸血されて白い顔でベッドに入っているシーンや杭打たれシーンのルーシー役がとてもきれいな人だと思った。後で気付いたが、『ヴァンピロス・レスボス』、『シー・キルド・イン・エクスタシー』等のソリダット・ミランダだった。
《追記》
見たのはかなり前なので、また見たいと思っている。VHSなので見るのにひと手間かかるのだ。これを買った古本屋の手書きコメント。
「ドラキュラ伯爵」レンタル落ち
以前「吸血のデアボリカ」(現在廃盤)としてDVD化されましたが、そちらはカット有、字幕なし、ジャケ最悪だったので、こちらのビデオ版をおすすめします。