『くるみ割り人形』 かわいいコマ撮りアニメ

くるみ割り人形 サンリオ

サンリオの人形アニメ『くるみ割り人形』(1979)を見た。人形アニメは外国にも色々あるが、この人形は世界一かわいいと思う。さすが、平安時代から小さくてかわいいものが好きな日本人だ。

幼いときに映画館で観た記憶はあるが内容は忘れていたのだが、夢、人形、洞窟、洋館、薔薇、時計、歯車、ジプシー、シャンデリア、暗い森、月、城、馬車等、今でも好きな要素がたくさんあった。子供の頃に原作のホフマンのことなど知るはずもないのに、後にホフマンが好きになったのも何かの縁か。「ファールンの鉱山」や「砂男」等、何かにとり憑かれる話は、理由は分からないが魅力的だ。

出てくるネズミの目が『ルドルフ 赤鼻のトナカイ』に似ているので調べてみると、MOMプロダクション、人形デザイン小室一郎つながりらしい。目の形だけで推理するなんて、探偵気分だ。最後、クララが宇宙に飛んでいくカットは、偶然かパロディか判らないが、『ワンダーウォール』のラストでジェーン・バーキンが宇宙に飛んでいくのに似ている。

数曲かかる歌の作詞は寺山修司だ。主題歌はメルヘンチックだが、時計の中へ入っていくシーンの歌がアングラっぽくてかっこいい。

お月さまに目隠ししておいて
時計の針をちょっと戻す
謎が糸引く ネズミが踊る
時計の扉を叩いてごらん

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