モダン・ロボット

水島爾保布 人造人間時代

一時期、ロボットについて色々書いていた。フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』を気に入り、ジャズ・エイジの諸々に凝り、レビューばやりから日本の昭和モダンへと飛んで、そのあたりの蔵書を見ていて、水島爾保布「人造人間時代」を知った。ぐるりと回って再びロボットに行き着いた。

水島爾保布は大正、昭和の画家、小説家、漫画家、随筆家で、谷崎潤一郎『人魚の嘆き・魔術師』の挿絵の人物だ。

人造人間の絵のひとつでもないものかと探したところ、本文まで載っているブログがあった。
本を見て森を見ず:『見物左衛門』 水島爾保布

頭や胸部にまるみがあるデザインは『メトロポリス』のマリアを思わせる。新潮、昭和4(1929)年8月号の特集・人造人間讃と同じ年だ。この特集も面白くて、いつか触れようと思っていたが書いていなかった。

《追記》
『モダン都市文学VI 機械のメトロポリス』(平凡社)に収録されている。
(2014年08月11日)

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