最近、「砂男」が雑誌・新青年に載っていたことを知り、『新青年傑作選 第四巻 翻訳編』で確認した。昭和二年(1927)八月増刊、向原明訳、初山滋画。江戸川乱歩以外にもこの時期の恋、狂気、死の要素のある小説に影響を与えているのではないかと思ったが、意外なことにナタナエルが狂って塔から転落するところがカットされていた。ページ数の都合か、自主規制か、不明だ。
関連記事
ブロードウェイ・メロディー色々
記事「流行っていた『ラ・ラ・ランド』を今さら見てみた」に”Broadway Melody”という映画は何本もあると書いたが、調べてみると四本だった。 『ブロードウェイ...
『さかしま』(ユイスマンス)の挿絵画家アーサー・ザイデンバーグによる人体素描入門
『虚栄の市』(サッカリー)や『フランケンシュタイン』(メアリ・シェリー)の関連本ばかり読んでいたら、フランス成分が足りないなと感じ、『さかしま』(ユイスマンス)を読んだ。そ...
オーディオに何十万何百万かけるつもりはないが、できる範囲のことはやっていきたい
こんなムックを買ったり、電器屋でパンフレットをもらったり、少し前までは考えられなかった。 記事「SANSUI(サンスイ)SMC-300BT レトロな外観の真空管ハイブ...
『魔都』魔木子 オールド上海を駆け抜ける謎の女殺し屋胡蝶
記事「久世光彦「去年の魔都 いまいずこ」 久生十蘭『魔都』解説」に久しぶりに魔都上海の話題が出てきたので少し調べていて、『魔都』(魔木子 ぶんか社)という漫画を知った。私は...
『令嬢クリスティナ』 女の幽霊の恋物語
『令嬢クリスティナ』(ミルチャ・エリアーデ 作品社)の帯に「巨匠エリアーデが描いた妖しくもエロティックな吸血鬼伝説」とあるが、明らかな吸血シーンがあるわけではない。著者がル...
『誘惑者の手記』北原武夫 理想の女性を求め続けるドン・ファン いくら美人でもマグロはちょっと
最近は幻想の世界よりは実用的なものを読むことが多く、映画もあまり見ていない。そんな中、少しづつ読み進めていた小説が『誘惑者の手記』だ。昭和三十七(1962)年十月から一年間...
ドイツ製のハリネズミのフィギュア
前の記事「東ドイツのタバコのみ人形とハリネズミアニメ」で、私の持っていた謎のタバコのみ人形はどうやらハリネズミらしいこと、ドイツではハリネズミのアニメが人気だったということが分かっ...
「死体蘇生者 ハーバート・ウェスト」 H・P・ラヴクラフト
Damon Knight(1942) スチュアート・ゴードン監督『死霊のしたたり』(1985)の原作はH・P・ラヴクラフトの短篇小説で、フランケンシュタインもののアンソロジーに収...
まんだらけで三島由紀夫が表紙の雑誌を持って歩いていたらミシママニアのスペイン人にからまれた話
私は三島由紀夫の小説はいくつか読んだことがある程度で、熱心なファンというわけではない。それでも興味はあるので、まんだらけの100円コーナーで雑誌STUDIO VOICE 1...
『魔都』(久生十蘭)をすでに持っているのに新しく創元推理文庫版を買う必要はあるか
四月に創元推理文庫の『魔都』(久生十蘭)が発売された。私は教養文庫版を持っているので急いで買う必要性は感じていなかったが、どのようなものか店頭に見に行った。 魔都 -...


