ゴリラは凶暴であると信じられていた時代、現地で調査し、それに反対したウィリアム・ウィンウッド・リードの説は当時は支持されなかった(過去の記事「ゴリラ発見」)。だが、後の研究者には認められたと『世界動物発見史』(ヘルヴェルト・ヴェント 平凡社)にある。
その研究者の中の一人がゴリラの生活を映画に撮ったと書いてあるので興味を惹かれた。秘境で動物の映画を撮ると云えば、『キング・コング』(1933)のカール・デナムそのものではないか。
マーティンとオーサのジョンソン夫妻について調べていて、『キング・コング』の前年、1932年に“Congorilla”というインパクトのあるタイトルを発見した。
過去の記事「『キング・コング』(1933)以前のゴリラ映画」で当時の映画を調べてみたが、こんなドキュメンタリーが抜け落ちていたとは。
映画は二十本ほどあり、『ライオン・キング』のシンバの名前の由来かと思われる“Simba: King of the Beasts” (1928)というものもある。