「 アメリカ 」一覧
『心の旅路』 記憶喪失者の記憶が戻ったら
マーヴィン・ルロイ監督の『心の旅路』(1942)は、ちょっとうますぎる。出てきた小道具や台詞を後でもう一度出して前のシーンを思い出させるテクニックをさりげなくではなく、これ...
『つばさ』 飛行機乗りの青春 戦争 サイレント映画
『つばさ』(1927)は第一次大戦時の飛行機乗りの恋と友情を描いた映画で、監督は実際に飛行機乗りだった。数機ならんだ離陸シーン、飛んでいる飛行機の陰が地上に映ったり、雲の上...
『華麗なるギャツビー』にも出てきた1920年代ダンディズムな絵 ライエンデッカー(レインデッカー)
バズ・ラーマン監督の映画『華麗なるギャツビー』のビルの看板広告や台詞にアロー・カラー・マンが出てきた。これはライエンデッカー(レインデッカー)の絵だ。以前、”The Great G...
ジャズ・エイジとその少しあとの音楽
ジャズの黄金時代は1940年代から50年代という。だが、私はジャズ・ファンというよりは、1920年代から30年代の文化全体から音楽にも興味が行った。だからジャズというジャン...
『桑港』(サンフランシスコ) 愛する男と軽演芸をやるか 愛してない男とオペラをやるか
先日見た『ラヴ・パレード』のジャネット・マクドナルドが美しかったので、彼女が出演している『桑港』(1936)を見た。1906年のサンフランシスコ大地震を背景としたメロドラマ...
小説『グレート・ギャツビー』サウンドトラック
『グレート・ギャツビー』(フィッツジェラルド)には音楽がよく出てくる。ほとんど知らない曲ばかりだが、おそらく実在の曲なのだろうと思い、調べてみた。便利な時代ですね。 ...
『キング・コング』のスタッフによる続編『コングの復讐』
『キング・コング』は1933年2月にアメリカで公開され、その年のクリスマス・シーズンに向けて、ほぼ同じスタッフによって続編が作られた。2005年のピーター・ジャクソン監督版...
『恋の骨折り損』 シェイクスピア劇の30年代ミュージカルパロディ
シェイクスピア原作、ケネス・ブラナー監督、主演の『恋の骨折り損』は、1930年代頃の音楽を使ったミュージカルだ。過去に観たときも楽しめたが、それから時間が経ち、知っている曲...
『コンゴリラ』 ジョンソン夫妻 20世紀前半の探検映画
ゴリラは凶暴であると信じられていた時代、現地で調査し、それに反対したウィリアム・ウィンウッド・リードの説は当時は支持されなかった(過去の記事「ゴリラ発見」)。だが、後の研究者には認...