SINN(ジン)556.Aをやっと買った。その顛末は記事「腕時計の並行輸入店ってどうなの? そして安い時計を買い続けてよかったこと」に書いた。
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根拠はないけどすごく自分に合っているような気がするんだよね。実物を見て、すらっとしたラグのフォルムに心惹かれ、分針とバーインデックスが一直線に並んでいるのを見たとき、あ、これはずっと付き合っていけそうだ、と思った。
前からよく書いている私の好み、白黒シルバーの配色、つや消しブラックのダイアルに白い針、横幅広めで安定感があってかわいいフォントのアラビア数字、レトロ感、金属の塊感、計器感、大きすぎないサイズ感、シンプル・イズ・ベストなど・・・・・・
それらを具現化したような時計で、結構前から欲しかった。あまりにも好きすぎて、カスタムで似た感じのを作ったことについて記事「SEIKO5 改造計画」、「SEIKO5カスタム 白黒シルバーのミリタリー風 SINN(ジン)オマージュ」に書いた。そのオマージュの元ネタが手に入ったのだから、ピノキオが人間になったようなもので感慨深い。
カスタムは楽しかったが、針を取り付けたときの汚れがあり、防水性、視認性に不安要素がある。だからこそより完全なる時計が欲しくなった。カスタムをやってみる過程は必要だった思う。比べてみると556.Aは黒の深み、白黒のコントラストが全然違う。サファイアクリスタルガラスのくっきり感が凄い。素晴らしい視認性だ。
購入前に気になった点は目盛りにやや届いていない針の長さと小さすぎる日付表示だった。そこは記事「腕時計の並行輸入店ってどうなの? そして安い時計を買い続けてよかったこと」にも書いた高級時計店で実物を見て確認した。時計を斜めから見ても針も目盛りもきちんと見える針の長さで、問題なかった。
元になったと思われるコクピットクロックも針が目盛りに届いていない。
(引用元:【No.056】3・6・9・12の視認性)
日付表示は主張しすぎず、気にしなければ気にならず、見ようと思えば見えるという存在感だ。秒針に夜光がないが、できれば光って欲しかった。
ムーヴメントがETA2824-2からSellitaのSW200-1に変わった。これはどちらが精度がよいとか考えてもしょうがないから気にしないことにした。数十万円クラスの時計でSINNが選んだムーヴメントなら、そんなに悪いものではないだろう。
正直、この動画を見ていたからETAいいなーとは思っていたが、人気モデルで回転が速いので、古い在庫は残っていないようだ。ローターの形も前の方がいい。
コスパがいいという意見も見かけるが、私はそうは思わない。他に似たものがないこのデザインが好きだから買った。汎用ムーヴメントの普通の3針でパワーリザーブはSEIKO5以下、定価22万円って全然コスパよくないでしょう。倍もしない値段でクロノグラフ103が買えるんだよ。あれ、そう考えると不思議なことに103が安く感じるな。かっこよい・・・・・・ SINNの術中に嵌っているのか。
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《追記》
記事「SEIKO メカニカル SARB033 プアマンズグランドセイコーと揶揄されながらも国内外で高評価」にも貼ったことがある海外の掲示板の翻訳、SINNのも面白いな。ジンをお買い求めの人は皆気さくでいい人が多いって笑ってしまった。ダイアルが違うが同じシリーズのもの。
やあみんな。僕の新しい、Hリンクブレスレットのジン556iを紹介させてほしい。僕のこれまでの控えめなコレクションよりもう少しお高い時計を買うにはしばらく貯金しなくてはならなかった。土曜日にゲットして、これまでのところその見た目、造り、全体的な質とガッチリな感触に満足している。僕のコレクションに長くとどまることになるだろうと思う。ドイツ・デュッセルドルフのとある代理店で買ったものだが、セールスマンの人が僕にジンをお買い求めの人は皆気さくでいい人が多いと言っていた。で、そのお仲間に加わるのも悪い気がしない。さて、500字の字数制限に達しそうなのでこれぐらにして、もしジンを買いたいと思う人があったら、おすすめですと一旦言っておいて締めくくろう。
(2020年11月3日)
タイムグラファーではなく電波時計と比べてみてだが、精度は大体こちらの記事に書かれている、「セリタSW200は開発当時よりも格段に性能があがっており、平均日差+2.5秒ほどにおさまっているとの情報があります」の通りだ。
セリタSW200と300の精度や価格は?ETAとセリタどちらが良いかも解説!
これだけの精度があればまあ十分でしょう。上に貼った動画のETAの日差ゼロは凄すぎるが。
(2020年11月4日)
ミリタリーということで無骨なイメージがあったが、意外とまるっこくてかわいい。同じくドイツのフォルクスワーゲン ビートルを思わせる。
(2020年11月7日)
しばらく使っていて気付いた。時針はアラビア数字のスレスレの位置を通り、重なることはない。日付表示が4時位置と5時位置の間で向きがまっすぐというのが珍しいので違和感があったが、見慣れるとアラビア数の「3」と「6」の丁度間の位置で向きが揃っているので調和がとれている。
(2020年11月8日)
時針はアラビア数字のスレスレの位置を通り、重なることはないと書いたが、それだけではなかった。分針はアラビア数字の外側の短いバーのスレスレの位置を通る。秒針と目盛りの間は極わずかで、目盛りとダイアル外周も極わずかに空いている。完璧に計算されて調和している。一目見ただけでそこまでは気付かないが、無意識レベルでオーラを感じ取って欲しくなったのだろう。
傷が少ないうちにヘアラインを撮っておきたい。
少し前までは日差+3秒くらいだった。私はなるべく手巻きしない方だが、初めて使うときは巻き上がるまで巻くようにと説明書に書いてあったから巻いた。それが使い続けているうちに安定してきたのか、+1.5秒くらいになってきた。いい感じだ。
初めて着けたときはすごく重く感じた。それから鍛えている。なにしろしばらくSEIKO5カスタムばかりやっていて運動不足だった。がっしりしていた方がこの時計が似合うだろう。成果が出てきたのか、サイズもジャストフィットになってきた。腕を鍛えても手首が太くなるわけではないが、元が細すぎたので多少は太くなったかもしれない。
そういうわけで革ベルトに替えてみた。記事「TECHNE(テクネ) スイスデザインのパイロット風腕時計」のもの。悪くないんだけどちょっと薄くて貧弱だな。やっぱり純正ブレスに戻した。
ベルトを外したときにムーヴメントを撮った。実店舗で見たときはブルースチールだ! とテンション上がったが、どうやら塗装らしい。それなら別に裏スケじゃなくてもいいな。
(2020年11月11日)
革ベルトに替えてみたい気もするのだが、ラグ幅が20mmよりわずかに広いみたいだ。
(2020年11月13日)
この時計が届いてからずっと着けているくらい本当に好きだ。もはや体の一部。
革ベルトに替えてみたこともあるけど、しっくり来なくて純正ブレスに戻るんだよね。もうこれで完成されている。
日差は大体プラスなのだが、先日数秒程度だがマイナスが出た。日曜月曜とあまり着けていなかったからかなと思い、本当はあまり手巻きしたくないが手で巻いた。するとここ二日くらい、驚異の日差ゼロだった。タイムグラファーで計ったわけではなく電波時計と比べてだが。記事「Watch Tuner Timegrapherで自力で歩度調整に再挑戦」のアプリはどの向きでもマイナス気味に出て当てにならなかった。多分ケースが頑丈でチクタク音をきちんと拾えないのだろう。
(2020年11月21日)
合う革ベルトがなかなかなかったが、なんとか見つかった。
中国の通販サイトAliExpressで時計ベルトを買ってみた PART11
(2021年1月14日)
ああ、使い始めて三か月、とうとう目立つ傷が付いてしまったなあ。ここ数日だな。
まあ、しょうがないことなんだよね。もっと傷だらけになれば、それも味になるだろう。
(2021年2月6日)
最近撮ったシルバー/ブラックな画像。
(2021年5月7日)
ジンデポ(SINN DEPOT) の動画。知らなかった話もあり、面白い。
いつの間にか値上がりしていたのだな。記事「腕時計の並行輸入店ってどうなの? そして安い時計を買い続けてよかったこと」にも書いた高級時計店のお姉さんも価格改定がいつあるか分からないと云ってたわ。本文にコスパがいいとは思わないと書いたけど、厳密に云うと政治屋どもがクソなせいで先進国の中で日本だけが給料下がっていて段々コスパを感じられなくなってきている。
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買って半年以上経つけど、いまだによく着けるし、たまに他のを着けても早く556.Aを着けたくなる。最近気づいたのだが、Hリンクブレスは同じ形が整然と並んでいる。11月上旬の追記の針とインデックスや目盛りの調和だけではなくブレスも調和している。そこが私は好きなのかもしれない。
(2021年5月23日)
記事「スマホ&100均グッズでインスタ映え! 時計のきれいな撮り方講座 WATCHNAVI 2021 Spring」で撮った画像。
(2021年5月31日)
556.Aを買ってから半年くらいは時計の物欲が抑えられていたのだが、最近またちょくちょく買っている。だが、やはり556.Aを超える時計はない。デザイン、サイズ、重さ、視認性、すべてにおいて。それでも記事「CITIZEN(シチズン) PROMASTER TOUGH プロマスタータフ PMU56-2373」の時計は結構気に入っていて、どちらにしようか迷って両方持っていくこともある。それほどそっくりというわけではないがなんとなく近いテイストで、二本合わせて1から12の数字が揃うところが面白い。
(2021年6月1日)
野外撮影会。
(2021年6月13日)
黒いNATOストラップはCITIZEN プロマスタータフに付けるつもりだったが、こちらでもいいかもと思い、付けた。ステンレスブレスは暑いとペタペタして時々外したくなる。気に入った時計用なので普通のではなく、ナイロンの5倍の強度というバリスティックナイロンのもの。セールで安かったときに買ってみた。金具がサテンなので統一感がある。
左は記事「緑のORIENT(オリエント)スリースター★★★ VEGA」の時計。
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(2021年6月15日)
買ってからもう一年経つ。最近、私の中で空前のカメラブームが来ているので忘れていた。堅牢と云われるNikon(ニコン)と。
(2021年11月8日)
最近は革ベルトに替えて使っている。パイロットつながりの記事「CITIZEN(シチズン) PROMASTER SKY プロマスタースカイ CB0130-51E」の時計と。やっぱりブラック/シルバーに光沢のない白い針のこの感じ、好きだな。
(2022年2月12日)
またパイロットっぽい時計を並べて撮影してみた。
(2022年2月20日)
記事「Carl Zeiss Planar 50mm F1.7 Nikon(ニコン)D40で」で撮った画像。写っているレンズは違うが撮ったのがドイツブランド(日本製)レンズだ。
(2022年7月24日)
二周年も一周年と同様、カメラに凝っていて当日は忘れていた。最近気に入っている記事「TAMRON(タムロン) SP 90mm F2.5 52B やっぱり初代はロマンがあるね」のレンズと。
そしてそのレンズのマクロパワーで撮った画像。
精度は絶好調! 基本やや進み気味で、何日か着けっぱなしでも全然ズレていないときもある。Sinn DEPOTの動画によればポン載せではなくジン社にてリファイン、チューンナップしているとのこと。
また値上げか。これはキツいな。
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(2022年11月9日)
記事「Leica(ライカ)のカメラを買ったらレンズも欲しくなる、過去は振り返らず最新のレンズもいいかも、あるいは」に貼った独逸軍団の画像。
(2023年5月30日)
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コメント
Striking form, sparse dial design, superior readability characteristic SINN features which highlight the similarities between the 556 series and our pilot and navigation cockpit clocks.
Thank you.
I think so, too.