「 Blacken Darkin 」一覧
「襤褸の光」谷崎潤一郎 美しき女乞食
1920年代終わりの浅草小説が『浅草紅団』(川端康成)なら、1920年代初めのは『鮫人(こうじん)』(谷崎潤一郎)だ。これを読もうと思って借りた『潤一郎ラビリンス Ⅸ浅草小説集』(...
『メリエスの素晴らしき映画魔術』 二十年がかりで修復された百十年前のカラー映画
以前から興味あった19世紀末と最近凝っている20世紀をつなぐものがありそうで『メリエスの素晴らしき映画魔術』を見たのだが、話が21世紀まで飛ぶとは予想外だった。ほぼ映画関係...
『浅草紅団』 川端康成 1930年の都市文学
『浅草紅団』(川端康成)には1930年頃の不良少女不良少年、浮浪者や演芸、風俗が描かれている。新潮1999年6月号に取材ノートの一部が載っている。見開きの右側に新聞記事のスクラップ...
フィッツジェラルドの短篇に見られるゴシック
フィッツジェラルドのミステリ風、ファンタジー風の短篇が収録された『ベンジャミン・バトン』(角川文庫)の中の一篇に「異邦人」(1930)がある。 解説には「フィッツジェラルドと妻ゼル...
20年代パリのモダーンな人々の絵
記事「『華麗なるギャツビー』にも出てきた1920年代ダンディズムな絵 ライエンデッカー(レインデッカー)」に「”The Great Gatsby”のペーパーバックの表紙の絵について...
インディ・ジョーンズは日本に来たか
コール・ポーターの名前を知る前から、その音楽には馴染みがあった。『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』のオープニング、”Anything Goes”だ。これも30年代を舞台にした映画...
コール・ポーターの伝記映画『五線譜のラブレター』と『夜も昼も』
『優雅な生活が最高の復讐である』(カルヴィン・トムキンズ 新潮文庫)にコール・ポーターの名前がよく出てきて、この時代の音楽に興味あったので、伝記映画『五線譜のラブレター』(...