「 2013年10月 」一覧
戦前 紳士淑女のおしゃれ 少女のおしゃれ
昭和四(1929)年から八(1933)年頃、雑誌「新青年」に載っていたファッション記事、「ヴォガンヴォグ」(Vogue En Vogue)が流行のバイブルだった。単なる風俗...
『ハムレット』 ローレンス・オリヴィエ監督版に出ていたあの二人
ローレンス・オリヴィエ監督『ハムレット』(1948) はネットでの評判はあまりよくないようで、私も地味な印象を受けたが、モノクロの映像が美しい。陰鬱な城内の薄汚れた壁やオフ...
川端康成の浅草小説 『浅草紅団』だけじゃない
《川端康成の浅草小説二篇 新発見》 川端康成の浅草小説について何度か書いた。その後に小説二篇が見つかったらしい(ニュース記事があったのだが、消えている)。「浅草日記」と「今日...
『キング・コング』のスタッフによる続編『コングの復讐』
『キング・コング』は1933年2月にアメリカで公開され、その年のクリスマス・シーズンに向けて、ほぼ同じスタッフによって続編が作られた。2005年のピーター・ジャクソン監督版...
『恋の骨折り損』 シェイクスピア劇の30年代ミュージカルパロディ
シェイクスピア原作、ケネス・ブラナー監督、主演の『恋の骨折り損』は、1930年代頃の音楽を使ったミュージカルだ。過去に観たときも楽しめたが、それから時間が経ち、知っている曲...
『コンゴリラ』 ジョンソン夫妻 20世紀前半の探検映画
ゴリラは凶暴であると信じられていた時代、現地で調査し、それに反対したウィリアム・ウィンウッド・リードの説は当時は支持されなかった(過去の記事「ゴリラ発見」)。だが、後の研究者には認...
『ラヴ・パレード』 トーキー初期のしゃれたオペレッタ
16世紀イタリアで生まれたオペラはアンハッピーエンド、ハッピーエンドのオペレッタは19世紀フランスで生まれた。これがアメリカでミュージカルになってゆく、丁度その過渡期のオペ...
オランウータンと戦う人間たち
ポオはオランウータンを知らずに『モルグ街の殺人』(1841)を書いたのではないかという、荒俣宏の説について過去の記事 「『キング・コング』に影響を与えた猿たち」に書いた。そのときオ...
1920年代の映画会社各社のカラーとギャツビー映画化
何もしなくてもかっこいい人はそのままでいいかもしれないが、そうでなければかっこいい人の真似をしなくてはならない。1930年代から40年代の映画が お手本になりそうだが、ジャンルによ...