欲望、特殊能力や変身、失敗 サイレント三国めぐり

オペラ座の怪人

1920年代のサイレント映画、フランス『オペラ座の怪人』、ドイツ『ファウスト』、イギリス『ジキル博士とハイド氏』を見た(オペラ座とジキルの製作国はアメリカ)。気の狂いそうなラインナップだが、狂うどころか楽しくて仕方ない。どの映画もセットがいい雰囲気で、人物の表情や全身が写った構図もいい。

ファウスト

『ファウスト』はそのまま『ドラえもん』に近いと思ったが、同じことを考える人はいるものだ(参照 「ファウスト」は「ドラえもん」だと思えばいい)。他の『オペラ座の怪人』『ジキル博士とハイド氏』も欲望、特殊能力や変身、失敗が描かれていて、多くの人が共感しやすいのだろう。

ジキル博士とハイド氏

私が持っているDVDのタイトルは『ジキル博士とハイド氏』なのだが、このメーカーのは今は売っていないようで、邦題 『狂へる悪魔』が同じ映画だ。

《追記》
上は過去の記事だが、フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』に凝っている今読むと、また新たな発見がある。ギャツビーが貧乏から金持ちになるのも、ある意味では特殊能力や変身と云える。
(2013年3月4日)

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