私は記事「木製のウォッチスタンドを使えば普通の時計も何割か増しでよく見える」に書いたように、以前は興味なかったブレスレットに目が行くようになった。古着屋でイル ビゾンテの五つ編みブレスレットを見て、気に入った。どうなっているのかよく分からないが、編み目が美しく感じた。中古でもそれほど安くなかったので買わなかった。
以前、財布を作ったときに買った革があるので、ブレスレットも自作できないかなと思った。よく見ると、一枚の革に切れ目を入れて編んであるだけなのだ。マジック編み、トリック編みとも呼ばれるらしい。
下の動画やその他の画像を参考にした。
動画では適当な長さにカットした革を用意と云っているが、適当では全然うまくいかなーい! 何故うまくいかないんだろうと、編んではほどきを何度も繰り返し、こんがらかり、試行錯誤に数時間費やした。切れ目の長さが中途半端で、切れ目のずらし方が間違っていたのだ。
だが、適当にカットしてみたからこそ、どうすればうまくいくか考え、調整できた。革の厚さや切れ目の幅によって切れ目の長さは変わるから、何cmがいいですよとは云えない。一度は適当な長さでやってみるしかない。
切れ目の始点終点が全部揃っているとイル ビゾンテのように綺麗にはならない。ずらさなければならない。
付け外ししやすいように留め具はギボシにした。ギボシは初挑戦だ。ネジ式もあるが、幅1cmのブレスレットには小さいものが似合うので、木槌でカコーンと叩く一発勝負のギボシにした。穴を開ける道具について、レザー屋さんにアドバイスしていただき、助かった。
編み目のきつさが均等ではないところが完全には納得できていないが、パッと見ただけではそこまで分からないだろう。このヌメの薄いベージュが飴色、濃いブラウンに変わっていくはずだ。その楽しみがなければ、わざわざ自作しない。