ポケモンか? 19世紀イギリスのグロテスクな新生物

アラマタ図像館1怪物

アラマタ図像館荒俣宏 小学館文庫)は十年前の本で、あまり本屋に置いていないが品切なわけではない。全部揃えてもいいような気がするが、まずは「怪物」を買った。珍妙な絵がたくさん載っている。ゲスナー『怪物誌』(1551-58)の絵はよく見かけるが、カラーで載っているのは珍しい。フランス雑誌の美しい妖怪も載っている。

書名は知らなくてもどこかで見たような絵も多い中で、私は全然見たことがなく強烈な印象だったのはクック『グロテスク・アニマルズ』(GROTESQUE ANIMALS / INVENTED, DRAWN & DESCRIBED BY E. W. COOKE, 1872.)だ。イギリスの医師で美術家のクックが、アンモナイトなどの化石と現在生きている生物とを接ぎあわせて新生物を創造する「遊び」を思いつき、それをまとめた作品集だそうだ。かなりイッちゃっている。

グロテスクアニマルズ

グロテスクアニマルズ

《追記》
この記事を書いた当時は品切れではなかったが、さすがにもう品切れか。『グロテスク・アニマルズ』の画像がたくさん載っているブログがあった。

GROTESQUE ANIMALS

(2016年1月25日)

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