『ルートヴィヒ【完全復元版】』(ルキノ・ヴィスコンティ) DVDで再び

ルードウィッヒ ペーパームーン

DVDを持っていたが長いのでなかなか見る気にならなかったルキノ・ヴィスコンティ監督の『ルートヴィヒ【完全復元版】』を、連休だったので見た。DVDは手書き風字幕なところがよい。ひじ掛け付きの椅子があると長い映画も見やすい。

やはり素晴らしい映画だが、映画館で観たときの方が入り込めた。改めて見るとイタリア人っぽい顔だなというキャストもいる。

画像のペーパームーンは『ルートヴィヒ』だけではなくヴィスコンティ映画についての特集で、歴史についてとか、森鴎外についての森茉莉の文とか、青池保子木原敏江の絵と文等など、濃い内容だ

ヴィスコンティのインタヴューによると、しばしば三台のカメラを使うらしい。二台はモンタージュの機能を考えて互いに関連のある位置に置き、三台目は即興的な視点で、俳優がまったく意識していない素振りや表情を、リアリティ、真実をとらえるという。映画を見ると、それが成功していることが判る。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。