『歌劇学校』  川端康成?の少女小説

『歌劇学校』 川端康成?の少女小説

(引用元 「中原淳一展」歌劇学校 - 梅田経済新聞) 川端康成が書いたことになっている『歌劇学校』という小説がある。昭和三十六年(1961)のポプラ社版は古本市やネットで見たこと...

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「死後の恋」 夢野久作 少年兵士は男装の皇女?

「死後の恋」 夢野久作 少年兵士は男装の皇女?

『浅草紅団』(川端康成)も「水族館」(堀辰雄)も昭和五年(1930)刊の『モダンTOKIO円舞曲』に収録され、両方に男装が出てくる。この時期の男装は何なのか、時代の空気なの...

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『心の旅路』 記憶喪失者の記憶が戻ったら

『心の旅路』 記憶喪失者の記憶が戻ったら

マーヴィン・ルロイ監督の『心の旅路』(1942)は、ちょっとうますぎる。出てきた小道具や台詞を後でもう一度出して前のシーンを思い出させるテクニックをさりげなくではなく、これ...

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『一九三四年冬ー乱歩』 久世光彦 日英仏ひきこもり文学

『一九三四年冬ー乱歩』 久世光彦 日英仏ひきこもり文学

『一九三四年冬━乱歩』(久世光彦 1993)は以前から著者にも題材にも興味はあったが、読む本が他にもあるので手を出さずにいた。図書館でたまたま目に入り、借りてみた。オチは特...

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メタフィクション 『浅草紅団』 川端康成

メタフィクション 『浅草紅団』 川端康成

『浅草紅団』(川端康成)を初めて読んだとき、風俗描写や会話は楽しめたが、よく分からない話だと思った。再読して気づいた。時系列が行ったり来たりしている。何人かの人物が変装した...

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和製ピクチャレスク 『浅草紅団』 川端康成

和製ピクチャレスク 『浅草紅団』 川端康成

「「尖端的だわね。」――『浅草紅団』の〈目〉」(高山宏 文学7,8月号 特集・浅草と文学)によると、『浅草紅団』(川端康成)はピクチャレス文学だそうだ。イギリスやフランスを...

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ドクロとシャボン玉

ドクロとシャボン玉

古代ローマ時代にはすでに「人間は泡沫なり」という格言があった。それがルネサンス以降に復活し、儚さや虚しさの象徴として美術のテーマとなった。 プットー(裸の童子)がシャボン玉を...

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『つばさ』 飛行機乗りの青春 戦争 サイレント映画

『つばさ』 飛行機乗りの青春 戦争 サイレント映画

『つばさ』(1927)は第一次大戦時の飛行機乗りの恋と友情を描いた映画で、監督は実際に飛行機乗りだった。数機ならんだ離陸シーン、飛んでいる飛行機の陰が地上に映ったり、雲の上...

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『華麗なるギャツビー』にも出てきた1920年代ダンディズムな絵 ライエンデッカー(レインデッカー)

『華麗なるギャツビー』にも出てきた1920年代ダンディズムな絵 ライエンデッカー(レインデッカー)

バズ・ラーマン監督の映画『華麗なるギャツビー』のビルの看板広告や台詞にアロー・カラー・マンが出てきた。これはライエンデッカー(レインデッカー)の絵だ。以前、”The Great G...

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ジャズ・エイジとその少しあとの音楽

ジャズ・エイジとその少しあとの音楽

ジャズの黄金時代は1940年代から50年代という。だが、私はジャズ・ファンというよりは、1920年代から30年代の文化全体から音楽にも興味が行った。だからジャズというジャン...

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