『キング・コング』のスタッフによる続編『コングの復讐』
『キング・コング』は1933年2月にアメリカで公開され、その年のクリスマス・シーズンに向けて、ほぼ同じスタッフによって続編が作られた。2005年のピーター・ジャクソン監督版...
『恋の骨折り損』 シェイクスピア劇の30年代ミュージカルパロディ
シェイクスピア原作、ケネス・ブラナー監督、主演の『恋の骨折り損』は、1930年代頃の音楽を使ったミュージカルだ。過去に観たときも楽しめたが、それから時間が経ち、知っている曲...
『コンゴリラ』 ジョンソン夫妻 20世紀前半の探検映画
ゴリラは凶暴であると信じられていた時代、現地で調査し、それに反対したウィリアム・ウィンウッド・リードの説は当時は支持されなかった(過去の記事「ゴリラ発見」)。だが、後の研究者には認...
『ラヴ・パレード』 トーキー初期のしゃれたオペレッタ
16世紀イタリアで生まれたオペラはアンハッピーエンド、ハッピーエンドのオペレッタは19世紀フランスで生まれた。これがアメリカでミュージカルになってゆく、丁度その過渡期のオペ...
オランウータンと戦う人間たち
ポオはオランウータンを知らずに『モルグ街の殺人』(1841)を書いたのではないかという、荒俣宏の説について過去の記事 「『キング・コング』に影響を与えた猿たち」に書いた。そのときオ...
1920年代の映画会社各社のカラーとギャツビー映画化
何もしなくてもかっこいい人はそのままでいいかもしれないが、そうでなければかっこいい人の真似をしなくてはならない。1930年代から40年代の映画が お手本になりそうだが、ジャンルによ...
「人面疽」 谷崎潤一郎 得体の知れない呪いのできもの、呪いの映画
「人面疽」(じんめんそ)は映画がテーマの怪奇ものだ。著者、谷崎潤一郎は映画を製作したり義妹を女優に育てたりしたが、大正七年(1918)にこれほどアメリカの映画会社や撮影について書い...
『帝都物語』CGではなくモノで明治大正を再現
昔、『帝都物語』(実相寺昭雄監督 1988)を観たときは、わけのわからない映画だと思った。その後、陰陽道や過去の歴史、文化に興味を持ってから見ると面白く感じるようになった。 ...
魅惑のレビュー カジノ SKD 宝塚
「モボ・モガの時代 東京1920年代」(平凡出版社)は写真も文章も詰まっていて、読みながら何度も「へぇーっ」と声に出してしまった。興味ある話題は色々あるのだが、最近の記事、...