岡村君の死に至る芸術 「金色の死」 谷崎潤一郎

岡村君の死に至る芸術 「金色の死」 谷崎潤一郎

『一九三四年冬━乱歩』(久世光彦)の本文に『さかしま』を高く評価している部分があり、『さかしま』と比べると谷崎潤一郎の「金色の死」もかなわないとある。かなわないとしても比較されるく...

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「20世紀号ただいま出発」 久保田二郎

「20世紀号ただいま出発」 久保田二郎

「20世紀号ただいま出発」(久保田二郎 マガジンハウス)は堀内誠一デザインの表紙がもう素晴らしい。1920~30年代アメリカについての幅広い話題について書いてある面白い本だ...

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「楕円形の肖像」(ポオ)は『ドリアン・グレイの肖像』のルーツか?

「楕円形の肖像」(ポオ)は『ドリアン・グレイの肖像』のルーツか?

私はエドガー・アラン・ポオの熱心な読者とは云えない。だが、幅広い分野において私の好みの作品に影響を与えているので、読まないわけにいくまい。 「楕円形の肖像」( ポオ 1842...

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『悪魔スヴェンガリ』と原作『トリルビー』

『悪魔スヴェンガリ』と原作『トリルビー』

映画『ダンシング・レディ』(1933)でダンサー役のフレッド・アステアが相方の女性に、自分のことを「スヴェンガリ」だと云っていた。「コンビで人気なのも俺のおかげなんだぞ」という程度...

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映画 人形 魔術的なるもの

映画 人形 魔術的なるもの

映画の内容についてではなく、映画そのものに闇があり、神秘的なところがある。映画のルーツは奇術であり、映画は演劇ではなく写真に近い。フィッツジェラルド、江戸川乱歩、川端康成、...

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『ラスト・タイクーン』に出てくるゴーティエの詩

『ラスト・タイクーン』に出てくるゴーティエの詩

『ラスト・タイクーン』(フィッツジェラルド 1940)の第三章に芸術についての言葉が唐突に引用されている。これは19世紀のフランスの詩人、テオフィル・ゴーティエの『螺鈿七宝...

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『がんばれ、リアム』 失業者がファシストになった末に

『がんばれ、リアム』 失業者がファシストになった末に

『がんばれ、リアム』(スティーヴン・フリアーズ監督 2000)というタイトルとポスターを見て、かわいい子供のほのぼのした映画だと思っていたら痛い目に遭うと、公開されたときに...

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ギャツビーの信じた未来 フィッツジェラルドの手紙より

ギャツビーの信じた未来 フィッツジェラルドの手紙より

『フィッツジェラルドの手紙 愛と挫折の生涯から』(荒地出版社)に載っているフィッツジェラルドが編集者に宛てた手紙に、『グレート・ギャツビー』の終わりの文について書いてある。...

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これが「クィーンコング」だ!!

これが「クィーンコング」だ!!

『キング・コング』に興味持つ前から珍妙な映画は好きなので、フランク・アグラマ監督の『クイーン・コング』(1976)は過去に何度か見ていた。改めて見てみると、オリジナルの要素...

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ジョン・ギラーミン監督 『キングコング』と『キングコング2』

ジョン・ギラーミン監督 『キングコング』と『キングコング2』

不評なのは知っていたので、たいして期待せずにジョン・ギラーミン監督版『キングコング』(1976)を見た。リアリズムのラブ・ストーリーとして描いているつもりかもしれないがご都...

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