『桑港』(サンフランシスコ) 愛する男と軽演芸をやるか 愛してない男とオペラをやるか
先日見た『ラヴ・パレード』のジャネット・マクドナルドが美しかったので、彼女が出演している『桑港』(1936)を見た。1906年のサンフランシスコ大地震を背景としたメロドラマ...
小説『グレート・ギャツビー』サウンドトラック
『グレート・ギャツビー』(フィッツジェラルド)には音楽がよく出てくる。ほとんど知らない曲ばかりだが、おそらく実在の曲なのだろうと思い、調べてみた。便利な時代ですね。 ...
「水族館の踊子」 川端康成 楽しそうに踊る踊子の生活全体が楽しいとは限らない
▲浅草水族館(『風俗画報第204号』より 引用元:ほぼ日刊イトイ新聞 -江戸が知りたい。) 川端康成が雑誌「新青年」に書いたことがあることを知り、どの作品なのか『新青年傑作選 第...
戦前 紳士淑女のおしゃれ 少女のおしゃれ
昭和四(1929)年から八(1933)年頃、雑誌「新青年」に載っていたファッション記事、「ヴォガンヴォグ」(Vogue En Vogue)が流行のバイブルだった。単なる風俗...
『ハムレット』 ローレンス・オリヴィエ監督版に出ていたあの二人
ローレンス・オリヴィエ監督『ハムレット』(1948) はネットでの評判はあまりよくないようで、私も地味な印象を受けたが、モノクロの映像が美しい。陰鬱な城内の薄汚れた壁やオフ...
川端康成の浅草小説 『浅草紅団』だけじゃない
《川端康成の浅草小説二篇 新発見》 川端康成の浅草小説について何度か書いた。その後に小説二篇が見つかったらしい(ニュース記事があったのだが、消えている)。「浅草日記」と「今日...
『キング・コング』のスタッフによる続編『コングの復讐』
『キング・コング』は1933年2月にアメリカで公開され、その年のクリスマス・シーズンに向けて、ほぼ同じスタッフによって続編が作られた。2005年のピーター・ジャクソン監督版...
『恋の骨折り損』 シェイクスピア劇の30年代ミュージカルパロディ
シェイクスピア原作、ケネス・ブラナー監督、主演の『恋の骨折り損』は、1930年代頃の音楽を使ったミュージカルだ。過去に観たときも楽しめたが、それから時間が経ち、知っている曲...
『コンゴリラ』 ジョンソン夫妻 20世紀前半の探検映画
ゴリラは凶暴であると信じられていた時代、現地で調査し、それに反対したウィリアム・ウィンウッド・リードの説は当時は支持されなかった(過去の記事「ゴリラ発見」)。だが、後の研究者には認...