記事「自力で歩度調整 心臓に悪いのでおすすめはしない」を書いてから月日が経った。記事「SEIKO5 改造計画」のように腕時計趣味も以前よりは深みに嵌ってきたので、また自力で歩度調整をやってみるかという気になってきた。前の記事では使いこなせるかどうか分からないから入れなかったiPhoneアプリのWatch Tuner Timegrapherを入れた。
「Watch Tuner Timegrapher」をApp Storeで
まずは歩度調整について予習。
iPhone用 タイムグラファー アプリ Watch Tuner Timegrapher [Make Up For Lost Time/Montclairs(Phill Perry)]
使っていないSEIKO5のムーヴメント7S26。左側のまるい部分から左側に飛び出しているのがヒゲ持ち、左斜め下に飛び出しているのが緩急針だ。
“rate”が日差、“beat error”が片振り、“amplitude”が振り角。初心者なので細かいことは気にせず、ヒゲ持ちで片振りを調整して、緩急針で日差を調整すればいいんだなという程度の理解。そう単純でもないのだろうけど。
7S26が優秀すぎてあまりやることがない。片振り、振り角は問題ない。日差+41秒は一応“quality 100%”となっているが、せっかくなので緩急針を-側にググッと動かしてみた。
日差-15秒に。再度+側に微調整し、+10秒くらいまで持って行った。何度か計ると+15秒前後くらいだ。まあ、こんなものでしょう。なんとかなるものだな。
記事「SEIKO5カスタム 白黒シルバーのミリタリー風 SINN(ジン)オマージュ」の時計は十分実用できる精度ではあるが、なんとなく遅れ気味だ。できればもうちょっとくらい進むようにしたい。
だが、計ってみるとなんとなく遅れ気味という実感と合ってはいるものの、全体的によいコンディションで、下手にいじらない方がよいような気がしてきた。そういう判断ができただけでもアプリを入れた甲斐があった。凄いなSEIKO5!
前回、調整しようとしてうまく行かなかったGG-W-113。
音をきちんと拾ってくれない。雨音のせいかと思ったが、データが出る時計もあるのだから、そうではなさそうだ。耳に当てて音を聞くと、チクタク音以外に異音がしているようだ。元々調子悪かったか、私がやってしまったか不明だ。これはいづれオーバーホール行きだな。
《追記》
記事「SEIKO5カスタム 白黒シルバーのミリタリー風 SNK809にエクツー針」の時計の歩度調整をやろうとして壊してしまったね。アホすぎる。疲れと見た目がよくなった嬉しさで判断を誤ってしまった。まあ、しょうがない。失敗するのは初めてではない。
(2020年9月16日)
コメント
“Разум, некогда расширивший собственные пределы, никогда не возвратится в бывшие.” – говорил А. Эйнштейн. Благодарю только за то, что Вы, собственными текстами, позволяете разуму перешагнуть за рубежи собственных границ.
Большое спасибо.