カメラのレンズに興味持ち始めると、界隈でフランスのAngénieux(アンジェニュー)の名をよく目にする。フランス映画の撮影に使われていた、ふわっと幻想的な写りということで興味はあったが値段が値段だし、自分とは縁がないと思っていた。そのAngénieux最後のカメラ用レンズをOEMで日本のTokina(トキナー)が製造していたとのこと。それの元になっていると云われているのがAT-X270 Pro 28-70mm f2.8。
中古はそれほど高いものではないので買ってみた。私のは“Pro”が付いていない初期型だ。買う前から気付いていたが、調査してレンズ構成は同じとのことだったので、値段と状態を検討してこれにした。“Pro”は焦点距離やフォーカスを動かしても長さが変わらないらしいが、これは伸びる。その分、少し軽い。多分、後期型の方がコーティング等が進歩しているのだろうけど、古いということはそれだけオールドレンズに近いということで、よい方に解釈しておこう。
ピントの山が狭いという言葉があるが、デジカメなんだし拡大してピント合わせればいいじゃないかと思っていた。が、これを使ってみて、ああこれがピントの山の狭さかと実感した。
記事「RED WING(レッドウィング)OLD OUTDOOR 193Os SPORT BOOT 買ってから一年ちょっと経ち、初のオイル入れ」に載せたこのあたりの画像がこのTokinaで撮ったものだ。右足にピントを合わせてあり、前と後ろがふわっとぼけている。
街でも撮ったが、納得いく出来のものが撮れなかった。私の腕ではなかなか難しい。室内で撮った。
これなんか失敗写真なのだが、盛大にふわふわであることは分かるだろう。
いいモデルがいたことを思い出した。
昔の女優のポートレート風に髪に光を当てた。
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Tokina(トキナー)AT-X PRO AF 28-70mm F2.8 PENTAX(ペンタックス)K10Dで ほぼAngénieux(アンジェニュー)でふわふわ