STOWA(ストーヴァ)のフリーガー・ウェールス40、かっこいいよなー。針のデザインもアラビア数字のフォントもすごく好みだ。ただ、革ベルトは暑い時季には使えないし、合うスタイルが限られる気がして、購入にまでは至らなかった。
(引用元:STOWA Antea 1919/Flieger Verus 40 ストーヴァ流の高品質が凝縮された2本のエントリーモデル)
似た感じのをカスタムで作ろうと思い、針とダイアルを探したが、ありそうでなかなかない。シルバーや青の針はあるが真っ白のは全然ない。ダイアルは雰囲気は違うが近いものをLucius Atelierで見つけた。
針もリューズも買って、大がかりにカスタムする予定だった。
この針を塗装してSTOWA風にしようと思っていた。長い方がよいので長めのを買ったが長すぎた。部品が届いた頃には記事「つばきファクトリー 小片リサ」の一件でがっくり来て、その他色々あり時計熱が低下気味だったので、過去のSEIKO5カスタムで使う予定だったが使わなかったSNK809の針とケースでやることにした。
3時位置リューズ用のダイアルなのに、エト足を折って4時位置リューズのケースに入れる。記事「SEIKO5カスタム 白黒シルバーのミリタリー風 SINN(ジン)オマージュ」のときとは逆パターン。あまり気に入っていないケースだったが、フリーガー三部作3本ともケースに違いが出るのはよい。
針の根元を黒に塗装。私の嫌いな秒針の先端とは逆側に付いている夜光はちょん切って、赤い部分は白に塗装。自分的には出来がいまいちだが、肉眼では分からない。
秒針の白い部分を夜光にするため、ルミノーバを塗装したかった。タミヤカラーのクリヤーにフラットベースを混ぜて、他の塗料に混ぜるなと書いてあるけどまあ大丈夫でしょうと夜光の粉を混ぜた。一応、夜光の秒針にはなったが、厚ぼったくなってしまい、何度かやり直したがうまく行かなかった。うすめ液を使えばなんとかなりそうだが、そこまでの情熱はなかったので夜光なし。SINN(ジン)の3針も秒針は夜光なしだから、それと同じだ。
私はダイアルに合わせてBG(ブルーグリーン)を買ったが、他にもG(グリーン)、V(バイオレット)がある。
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サファイアクリスタルガラスを入れた。YouTubeの風防交換動画ではカパッと外して上から押し込むだけで、すごく簡単そうに見えるが、記事「SEIKO5カスタム 白黒シルバーのミリタリー風 SNK809にエクツー針」のときはうまくはまらなかった。ガスケットは本当は交換しなくてはならないが、外してグリスを塗ってサファイアクリスタルガラスを押し込んでみたら、きちんと入った。
裏蓋は裏スケよりやや薄くて着け心地がよい古いもの。製造番号はムーヴメントと合っている。2000年頃にステンレスの裏蓋から裏スケに変わったというから二十年以上前の時計か。全然問題なく動いている。凄いな。
完成! いいね、SNK809のときは短く見えた針も、このダイアルは目盛りが内側に長く伸びているので、ギリギリ針が目盛りに届いている。
使ってみた。思っていたのとは違うがかっこいい、気に入った。こういうデザインはSTOWA以外にもあるが、根元が黒くなっている白い針、秒針の先端と逆側が飛び出ていないところがSTOWA フリーガー・ウェールス40のオマージュなのだ。アラビア数字が細め、小さめ、針も細めですっきりしている。
フリーガー三部作完結! 中央は自分のやりたいことを実現させるべく、かなりこだわった。右は自分の意志ではなく偶然の産物だ。左はあり合わせの材料でパパッと作った感じ。
中央:
SEIKO5カスタム 白黒シルバーのミリタリー風 SINN(ジン)オマージュ
右:
SEIKO5カスタム 白黒シルバーのミリタリー風 SNK809にエクツー針
左:
当記事
《追記》
自分の予想以上に気に入っている。それほど気に入っていなかった時計のダイアルを変えて針にひと手間かけただけなのに、不思議なものだ。
サファイアクリスタルガラスもお気に入り度合いに影響を与えている気がする。普通に使っていて大きな違いを実感できるかというとそうでもないが、なんとなく。比べてみると無機ガラスより反射したものがくっきり映る。
幅18mmの革ベルトをあまり持っていないので、いくつか注文した。これは記事「CITIZEN(シチズン)チャレンジタイマー 1970年代ツノクロノにレーサー風パンチングレザーのベルトもライスブレスも合わせたい」のときに買った背当て付きのベルトの背当てを取ったもの。
(2020年11月2日)
ドイツデザインだねー。以前から欲しかった記事「SINN(ジン)556.A コクピットクロックのような質実剛健ドイツ時計」の時計を買ったのに、このカスタムSEIKO5用のコードバンベルトも素晴らしすぎて、どちらも着けたいという贅沢な悩み。ベルトもドイツ製。
(2020年11月4日)
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