記事「SEIKO5カスタム 白黒シルバーのミリタリー風 SINN(ジン)オマージュ」の時計の針とダイアルはSEIKO5 SNK809に入れる予定だったが、そうはならなかったことについて記事「SEIKO5 改造計画」に書いた。
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SNK809はこういうきっかけがなければ自分から買うことはなかったと思うが、各方面で評判のよいモデルで、確かにかっこいい。
計器のごちゃごちゃ感もありながら、数字や線が細くてすっきりしていて、黒地に白文字のデイデイトも統一感がある。時針分針はやや短いが、このデザインに合っている。
気になるのは秒針だ。先端が赤いのはデザインのワンポイントなのかもしれないが、白い方が絶対に視認性がよい。そしてSEIKOによく見られる先端とは逆側に夜光が付いている謎仕様も私はあまり好みではない。凡人には思いつかない深い意味が隠されているのかもしれないが。
これも改造しちゃいますか! というわけで針が細いから交換したというブログ記事が複数見つかるSNK809に私が選んだ針はこちら。
遊び心出したろ的な小細工が減った分、視認性がよくなった。raffles-timeのROLEX(ロレックス)エクスプローラーⅡ1655オマージュ用のパーツだが、白いペンシル針は私的にはSEIKOの英国空軍用クロノグラフにオマージュを捧げている。
ただねー、秒針がスムーズに付かなくて手こずった。SNK809のカスタム記事でそういう例を読んだことはあった。秒針が一番変えたい部分だったのに。何度か秒針がダイアル上を転がってしまったので、ダイアルが傷付いた。ダメ元で縫い針で秒針の穴をグリグリやったらなんとか入った。いつか外れるのではないかという不安はあるが、今のところ大丈夫そうだ。
ドイツ、イギリス、スイス、日本ごちゃ混ぜ無国籍パイロット風、私は気に入っている。
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《追記》
まあ、サファイアクリスタルガラスじゃなくてもいいんじゃないかな、そんないい時計じゃないし、傷が付いたら磨けばいいし、という感じだったが、どんなものか試しに入れてみた。無反射コーティングなしで千三百円くらいのもの。
記事「SEIKO5 改造計画」では一回失敗している。今回は付いていた風防は無事外れた。
新しいサファイアクリスタルガラスがよく見ると一部浮いているような気がして、かなり押し込んだ。
いいね、付いていたハードレックスにもとくに不満はなかったが、これは全然違う。反射がくっきりし、透明度が上がり、ダイアルの黒が際立った。実際にやってみないと分からないものだ。
ダイバーズウォッチをカスタムする人が多いのに、何故か私はパイロット風ばかりだ。もう一発行くか! と思っていたらやってしまったー。記事「Watch Tuner Timegrapherで自力で歩度調整に再挑戦」でそこそこうまく行ったから油断したか。歩度調整しようとして壊してしまった。動くムーヴメントがあるから入れ替えればよいが、曜日と日付のディスク交換をやらなければ・・・・・・。
(2020年9月15日)
よく飛ぶと噂のCリング外しはビニール袋の中で問題なくできた。新しいムーヴメントはネジが全部大きめのマイナスネジなので分解できる。古い方のムーヴメントには小さなプラスネジがある。最初、ネジだと気付かないくらい小さかった。カッターでなんとかならないかと思ったが、どうにもならなかった。大丈夫かな、ネジがバカになっているかも。専用工具を注文した。
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一番のお気に入りではないけど、せっかく見た目がよくなったのだからなんとかしたい。最初からサファイアクリスタルガラスの時計は持っているが、ミネラルからサファイアに交換というのは初めてで、違いに気付くきっかけになった。
(2020年9月16日)
外すときに飛んだCリングで曜日ディスクに傷が付いてしまっていたことに気付いた。スペイン語の方なら使わないが、運悪く英語の“MON”の部分だった。カスタム用にもう一本追加することに決定した。またまた余計な出費だが、多分ケースがよりかっこよくなるはず。
(2020年9月18日)
動くムーヴメントに曜日日付のディスクを入れ替えようとしたが、うまくいかなかった。この時計のカスタムが進んだわけではないので別記事にした。
SEIKO5 改造計画 曜日日付ディスク交換篇 7S26Aと7S26Cは互換性がなかった
(2020年9月20日)
カスタム用にもう一本追加したのはSNKL23だ。
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上から見たフォルムは上に動画を貼ったSEIKOの英国空軍用クロノグラフに似ている。ラグがシュッとしていてかっこいいじゃないですか。
ケース上面と側面がヘアライン仕上げ、広く面取りされた部分が鏡面仕上げと凝った作りだ。
AliExpressで買ったサファイアクリスタルガラスはSNK809のときと同様うまく嵌まらなかった。サイズは間違えていないはずだが、ちょっとした誤差なんだろうね。元の風防を入れたらガスケットが一部曲がってしまった。やっぱりケチらずにCrystaltimesで買うか。
SNK809は数奇な運命を辿った。カスタムのベースになるはずがそうはならず、デザインが持ち主に気に入られず、挙句の果てに壊された。SNK809にエクツー針というタイトルだが、結局SNK809の部品で残っているのはダイアルのみだ。この文字盤がなければ完成しなかっただろう。よりかっこよくなり、気に入った。
(2020年9月26日)
狙ったわけではなく偶然だが、SNKL23の純正ブレスはパイロットウォッチにありそうなデザインだった。うん、かっこよい。記事「SEIKO5カスタム 白黒シルバーのミリタリー風 SINN(ジン)オマージュ」の時計はこういう風にしたいという思いを現実化したが、こちらは本当に偶然の産物だ。
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(2020年10月8日)
フリーガー三部作完結! 中央は自分のやりたいことを実現させるべく、かなりこだわった。右は自分の意志ではなく偶然の産物だ。左はあり合わせの材料でパパッと作った感じ。
中央:
SEIKO5カスタム 白黒シルバーのミリタリー風 SINN(ジン)オマージュ
右:
当記事
左:
SEIKO5カスタム 白黒シルバーのミリタリー風 STOWA(ストーヴァ)オマージュ
(2020年10月30日)
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