記事「SEIKO5 改造計画」でのカスタムはパイロット風が続いているが、やっぱり私が好きなドレスウォッチもやってみたい、と考えていたとき、面白い針を見つけ、注文した。まだ届いてはいない。今回はSEIKO5をグランドセイコー風に改造する計画だ。
針が先、それに似合いそうな時計を探す、という順番だった。選んだのはSNKL41。
このケースは初めてだ。このまま使ってもいいくらいかっこよい。ブレスが安っぽくてもデザインが時計に合っていて、そのままでグランドセイコーっぽいので全然問題ない。リューズもやや大きめだ。
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同じケースのSNK355とどちらにしようか迷った。SNK355のレビューで、5を知らない部下からは、グランドセイコーですか?と聞かれるほどというものがあるが、それはSEIKO5ならどれでもというわけではなく、特にこのケースだからだろう。
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針が夜光なしだから、できればダイアルも夜光なしがいい。Sportsmatic5や5ACTUSではなくただのファイブで21JEWELS表記のものを探し、丁度よいものが見つかった。カスタム用の針が届くのを待ちきれないので、この針とダイアルで入れ替えをやってしまおう。
エト足の場所が違っていた。違うだけなら折ればよいが、何か太い。折るときにダイアルの一部が歪んでしまった。これは本当に悔しい。最初から傷やシミはあったが、自分でやった部分は見ると気になってしまう。
ダイアルの幅が1mmくらい短いので、ケースに入れると外周とデイデイトがやや不自然だ。
いいね、SEIKO5も昔は安物というわけではなかったので、さすがにサンレイやインデックスの輝きに高級感がある。ダイアルのサイズの差はしょうがない。自分のミスが悔やまれる。それがなければもっとテンション上がっていただろう。まあ、これはお遊びなので細かいことは気にしないようにしよう。
とりあえずGrand Seiko 5 第一形態完成。あとは針が届くまで待機。
《追記》
使ってみると思っていた以上に気に入った。Sportsmatic5や5ACTUSの方が高級感のあるバーインデックスかもしれないが、このシンプルさもいい。インデックスは景色を反射するほどキラキラ。
12時位置のインデックスは中央が平べったいのでただの台形かと思ったら、両端が溝になっている凝った作り。ダイアル外周にぴったる嵌まるリングを作って入れたら隙間がより目立たなくなりそうだ。
ジャパーン!! 六時側のコマを少なくできて快適だ。
(2020年9月5日)
針は一週間くらい前に届いていた。
この針が付けづらくて、かなり苦戦した。分針に傷が付いてしまったし、秒針はなかなか付かない。この青い針が一番のポイントなのに。奇蹟的に一度付いたが、ブロワーを使ったら外れた。諦めて一旦中止した。
ダイアル外周の隙間を埋めようと、アルミ板をリング状に切ってみたが、うまくいかなかった。切ったものを合わせているときに、さらにダイアルにダメージを与えてしまい、目盛りが一部消えてしまい、がっくり来た。
秒針はなかなか付かないし、記事「つばきファクトリー 小片リサ」の小片リサ活動休止で意気消沈してしばらく時計熱は低下気味だった。そろそろやるかと秒針の取り付けをやっていたら紛失した。もう探す気力もない。仕方ないからヴィンテージSEIKO5の秒針を付けた。完全シルバーも悪くはない。一応タイトル通り時空を超えたGrand Seiko 5という感じの見た目にはなった。
カスタムは楽しい反面、やっぱり限界がある。だからこそちょっといい時計を買おうかという気分になってきた。
(2020年10月18日)
日付を見やすくするためにダイアルをやや右側に寄せたら、当り前だが左側の隙間が目立つ。まあ、しょうがない。もっといいダイアルを探すか、元に戻すか、秒針を塗装するか、そのうち考えよう。不完全ではあるが、結構キラキラした時計ではある。
これで満足はできないから、いつかグランドセイコーを買うかもしれない。最近別のを注文したから、五年後か十年後くらいだな。記事「SEIKO メカニカル SARB033 プアマンズグランドセイコーと揶揄されながらも国内外で高評価」に追記したGS積立金は継続しよう。
(2020年10月19日)
このカスタムは楽しかったが、やはりダイアル外周に隙間があり、デイデイトがずれているのは時計としての調和がとれておらず気持ち悪いので元に戻すことにした。
(2020年12月13日)
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