定価二十万円、中古十万円程度のとある時計が欲しい波が来ていて、高級時計店へ行って実物も見た。買ってしまうかSEIKO5カスタムで似たようなのを作るかで迷い、カスタムの方に傾いてきている。カスタムについて調べてみるとなかなかハードルが高そうだが、まずは風防交換くらいはやりたい。
風防交換以前にまずはサイズを把握する必要がある。参考になるブログ記事とサイトをメモしておこう。
https://boley.de/case-parts
型番(7S26-XXXX)を入力すると純正の外装品番が分かる。
風防の型番の最初の3桁は00.0㎜を示すとのこと。どれもケース幅37mm、風防は大体30mmだが、1mm程度の差がある。
参考になるサイト・ブログ記事
SEIKO5-7S26 ・ 7S36のムーブ交換 – SPnet
パーツについて。
【SEIKO MODS】セイコー5の品番・ムーブメント・構造まとめ。
以前、ライスブレスに凝っていたときにyobokiesの購入方法を調べていて、こちらのブログにたどり着いたことがあった。そのときはメールで注文だったが、最近は普通の通販サイトのようにカートができていた。ところが、ダイアルのデイトあり・なしを選べるようになっていない。ブログ記事によると新しいサイトができたが、まだ購入の際はメール・PayPalでの取引とのこと・・・・・・
中身を出して入替え。この組み合わせもいいな。
針外し、付け。
針を外してダイアル交換。
風防交換、防水検査。
まだ部品はないし、持っていない道具もあるので、色々研究しながら進めていこう。
《追記》
早速まずは針を注文。ダイアルとか風防とか道具とか色々欲しいけど、今月は時計を買いすぎたから来月にしよう。
ブレス目当てにジャンク時計を買うのは記事「レトロなダイバーズウォッチにライスブレスを合わせたい」でもやっていたので初めてじゃないが、作りたい時計に合いそうなブレスを落札した。私の直感では純正の弓カンに嵌まるはずなのだが、さてどうなるか。
(2020年6月24日)
この時計をミリタリーにしたい。
ミリタリーならこちらを買ってカスタムするという手もあり、私もそうしようとした。だが、ラグが太いところが好みとはちょっと違う気がして、手持ちの時計を改造することにした。
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全面鏡面のケースを自家製ヘアラインに。記事「腕時計のステンレスブレスの鏡面部分に紙やすりでヘアラインを入れる」のときはほぼ平面なので紙やすりでなんとかなったが、今回は100円ショップのスポンジやすりを買ってみた。どうだろうな。完璧ではないが、まあこんなものか。
SEIKO5に凝り始めて色々見ていると当然アクタスも目に入ってきて、気にはなっていた。今回、この時計にアクタスのHリンクブレスを合わせたいと思い、ジャンクを手に入れた。
私が思った通り、この時計の純正弓カンに合った。ブレス幅は1mm短い。うーん、貧相だな。いや、それでこそSEIKO5。こういう感じの時計になる予定。
汚れっぱなしの超絶ジャンクだったが、きちんと動いている。さすがだ。
(2020年6月27日)
本文に書いたyobokiesのダイアルを注文したことについて記事「yobokies購入方法【2020年版】 海外のSEIKO腕時計カスタムパーツ通販」に書いた。
(2020年7月2日)
針やダイアルや工具はまだまだ届かないだろう。また別の計画もある。今回はこれらを開けた。
ケース固定台がなければ開けられなさそうだった。買いに行こうかと思ったが、傷付かないように時計をセーム革で巻いてモーターレンチでなんとかなった。無理矢理。
裏蓋を開けるのは問題なし。
記事にリンクを貼った動画やサイトで見ていたので、オシドリの位置は迷わず分かった。思ったより簡単だった。
記事「もしかしてファイブ沼? ロレックス・オルタナティヴと呼ばれて」に追記した通り、白のリューズが曲がっていた。巻き芯をいじっていたらポッキリと折れてしまった。いやー、安くなかったんだけどな、ジャンクじゃないか。SEIKO5を送る箱にボタン電池と書く頭のおかしい店だった。まあ、しょうがない。これも経験だ。
ペットボトルのふたにムーヴメント。
風防外し。黒はうまく行った。白は元々ヒビがあり、粉々に砕け散った。風防は替えるつもりだったので問題ない。
続きは技術のある方にお願いする。さて、どうなって帰ってくるか?
折れた巻き芯なー、使える巻き芯が入った安いジャンクが見つかればよいが。部品を日本の業者から買えるか、海外の通販を使うか。
自分用メモ
Seiko 9M40B3SNW0 CROWN 9849M40B3SNW
Seiko 0351261 WINDING STEM 9840351261
Seiko DB0055B01 CROWN & STEM GASKET 984DB0055B01
(2020年7月5日)
昨日、針が届いた。
リューズ、巻き芯は日本の業者から手に入りそうだ。まったく余計な出費だが、まあ高すぎるほどではない。
(2020年7月7日)
ケースにドーム風防が付いて戻って来た。プラ風防はサイズの選定や取り付けが特殊なようで、技術のある方にお願いした。
巻き芯(巻真)は自力で切った。最初、リューズに入って行かず、うまくいくかどうか不安になりながらもヤスリで削り、なんとか直した。
思ったより出っぱりすぎになってしまった。もっと低めでなだらかでよかったな。まあ、実際にやってみないと分からないことはある。
正面や斜めから見たときの縁の光沢は悪くない。
(2020年7月14日)
先日、交換用の風防が届いた。四千円くらいするサファイアクリスタルガラスは失敗したらダメージが大きいのでAliExpressで八百円くらいのミネラルガラスにした。
上に貼った風防交換動画ではカパッと外れてすごく簡単そうなのだが、私がやったときは元の風防が割れてしまった。買った風防を載せると明らかに入らなさそう。サイズは間違えていないはずなのに。
元の風防は縁がななめになっていてベゼルで固定するタイプらしい。これに合う風防はあるのか? 自分で交換できるのか? 簡単に交換できそうな機種を買うしかないのか?
(2020年7月22日)
風防をどうしようかなと考えていて閃いた。ブレス目当てで買ったジャンクの5アクタスのケースを使えないだろうか。これならいい感じのプラ風防がすでに付いている。アクタスの裏蓋を見ると7019-8010となっている。どちらもファイブなんだし、最初の数字が7だからもしかしてなんとかなるのではないか。駄目なら元に戻せばいい。どちらもジャンクなんだし、という感じで入替えを決行した。
アクタスは巻き芯を抜くときに押すオシドリの位置が不明だったが、巻き芯が折れていたのでムーヴメントごと抜けた。
そして、アクタスのケースにファイブの7S26ムーヴメントが入った!
あとはローターが裏蓋にぶつからないかどうか、巻き芯の長さが合うかどうかが問題だが、どちらも大丈夫そうだ。オッケー、遠回りしたがこれで行ける気がする。アクタスのケースなら純正ブレスなので幅も問題ない。あとは針とダイアルを取り替えるだけ。ケースの汚れを落としたりプラ風防を磨いたりしながらダイアルが届くのを待とう。
(2020年7月23日)
ケースはすでに傷だらけなので、この雰囲気を活かして自家製ヘアラインにはしないでおこう。すると風防もあえてこのままというのもアリな気がしてきた。まあ、磨くのは後でもできる。針交換の工具は届いたので、あとはダイアルだけなんだよな。早く届いてくれー!
(2020年7月26日)
記事「yobokies購入方法【2020年版】 海外のSEIKO腕時計カスタムパーツ通販」で注文してあったダイアルが届いた。すぐにでも針とダイアルの交換をやりたいが、こういうことは焦るとロクなことにならない。じっくり予習しよう。
(2020年8月17日)
針を上に引っこ抜くと書いているサイトもあるが、横に力を入れるとスルッと抜けた。最初だからどの方向にどのくらい力を入れればいいのかが分からなかった。
クリーニングパテはブロワーでは取れないごく小さな汚れも取れるのでおすすめだ。
針の取り付けは手こずった。分針で擦れて時針が汚れてしまった。
完成、うん、かっこよすぎ。見た目完璧、だがしかし失敗だ・・・・・・ 勝負に勝って試合に敗けた感じ。
というわけで欲しかった時計はSINN(ジン)556.Aだ。
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こちらのカスタム例を見て、やってみたくなった。オマージュ系は何か針が太いななどと思うことが多いが、こちらはおっ! いいんじゃない?と思った。
レギュラー5(SNK809K1)のMod(カスタム)例です!
見た目は本当に予想以上の出来だ。ブレスもわざわざこのデザインを選び、SINNにオマージュを捧げている。私の好み的には小さめ、デイトなし、針が目盛りに届いている、ヴィンテージ感があるという点はSINN以上だ。
針を取り付けてリューズを回して問題なかったので大丈夫だと思ったが、特定の位置で分針と秒針が干渉してしまう。おそらく針がまっすぐ付いていないのだろう。そして、裏蓋を当てて動かしたときはローターが回っていたが、裏蓋をきっちり閉めるとローターがピクリとも動かなくなってしまった。うまく行きそうな気がしたが無理があったようだ。
このケースは裏蓋を閉めると再度開けるのがかなり困難だ。大人しく上にリンクを貼ったSNK809を注文した。高いものではないし、ジャンクではないムーヴメントで再挑戦だ。他に黒地に白文字のデイデイトも手に入るので、それを別の時計に移し替えたい。
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まあ、初めてだからね。失敗することもあるだろう。とりあえず記念撮影。
(2020年8月18日)
針の装着をやり直した。試運転は問題なかったのにケースに入れるとやはり針がぶつかり、また苦労して裏蓋を開けて針の調整をした。なんだろうな、これ、ドーム風防に秒針が当たっているのかな。ローターも全然動いていない気がしたが、動いているような気配もある。これでうまく行けばSNK809を買わなくてもよかったんじゃないかというところだが、このままでは何かある度にケースを開けるのも大変だし、どうなることやら。
(2020年8月20日)
やっぱりケースに入れる前は大丈夫でもケースに入れると針がぶつかってしまう。おそらくこのドーム風防では無理があるのだろう。SNK809も届いたし、週末は改造しよう。別の時計の弓カン削りもやる。
(2020年8月21日)
何度も書いている通り、アクタスのケースは裏蓋を開けるのが非常に困難だ。一応工具を入れる溝はあるのだが、カッターの刃くらいの細さだ。こんなのどうやって開けていたのだろう。なかなか開かないから細いドライバーを当ててハンマーで叩いたらダイアルのエト足(ダイアルの裏に付いている、固定するための足)が折れてしまった。長い間待ってやっと届いた部品が壊れたのだから、そりゃあショックだったわ。
茫然としながらエト足修理について調べていると、カスタムでエト足を折って両面テープや接着剤で付ける人もいるらしいことを知った。なるほど。私が買ったダイアルは四時位置リューズのムーヴメント用のエト足だが、エト足が折れて両面テープを使うなら三時位置リューズの時計でも行けるじゃないか!
右が今回使おうと思っていた時計SNK809。6月27日の追記にラグが太いところが好みとはちょっと違う気がすると書いたが、実物を見てもやはりケース側面からラグへの曲線が急すぎてあまり美しくない。すごく悪いっていうほどでもないんだけど、なんとなく。左のSNX123が本当に大好きなケースだ。三時位置リューズだから使えないはずだった。このダイアルも好きだが、この後に似たデザインでもっとかっこよいオリエントスターを買ったので、こちらを使うことにした。丁度いいことにドーム風防化してある。
オッケー、紆余曲折あったが結果オーライ、問題なし。針はぶつからない。
SNK809は使わなかった。これに針とダイアルを組替えようとしてエト足を壊してしまった結果、気に入っているケースの方で組むことができたのだから、一応必要な登場人物ではあったのだろう。こういうきっかけがなければ自分から買うことはなかったと思うが、各方面で評判のよいモデルだ。確かにかっこいい。
計器のごちゃごちゃ感もありながら、数字や線が細くてすっきりしていて、黒地に白文字のデイデイトも統一感がある。時針分針はやや短いが、このデザインに合っている。気になるのは秒針で、カスタムしようかどうしようか検討中。
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カスタムすることに決定。
(2020年8月23日)
こちらの時計はまだいじるかもしれないが、とりあえず一段落ついたので別の記事にした。
SEIKO5カスタム 白黒シルバーのミリタリー風 SINN(ジン)オマージュ
(2020年8月25日)
8月21日の追記に別の時計の弓カン削りもやると書いたが、これが曲者だった。弓カンを多少削ったりラジオペンチで調整したりしたことはあったが、今回はかなり大がかりだ。ラグが短いのでかなり削らなくてはならなかった。ベルト交換くらい何度もやっているが、これはカスタムと云っても過言ではない。
最初はやすりで削るつもりだったが、とても無理だった。
ルーターを使った方がいいのではないかという思いはあった。だが、たまにしか使わないし、なくてもなんとかなるかなと思ったが甘かった。SNSでもルーターを薦められ、100円ショップで600円のミニルーターを買った。
それでも簡単ではなかった。コツをつかむのに時間がかかった。曲線部分をいくら削ってもうまくはまらず、横も削らなければならない。完璧ではないが、まあまあ使える見た目にはなった。
こんなことに10日もかかるとは思わなかった。計っていないが24時間以上かかったのではないか。平面的な純正弓カンに納得せず、光沢のある弓カンにこだわった甲斐はあった(本来の意味の「拘泥」と云ってよい)。
(2020年8月31日)
こちらも別記事を作成した。
SEIKO5カスタム 白黒シルバーのミリタリー風 SNK809にエクツー針
(2020年9月4日)
ダイバーズウォッチをカスタムする人が多いのに、何故か私はパイロット風ばかりだ。失敗や紆余曲折もあったが、計画はまだまだあるから気を取り直して行こう。
(2020年9月18日)
針やダイアルを作れればいいなと漠然と考えたことくらいはあるが、実際にやっている方がいるとは驚いた。しかもパイロット風。針を作るなんて凄すぎ! 私の欲しい感じのアルファ針が売っていないので研究してみよう。
【魔改ファイブ】SEIKO5 FLIEGER Mk.2 製作
(2020年9月20日)
作ろうと思っていた形の針が安く売られているのを見つけ、注文した。だが、塗装はしなければならないのだ。うまくいくかどうかは分からない。まあ、失敗しても針代千円くらいのものだ。
(2020年9月22日)
針の塗装の研究
タミヤカラーにダイレクト
本格的な夜光が高いのは知っていた。最近ちょっと調べて、こちらのブログ記事と同じ商品しかないと思っていた。ただクリームというのがね、私は真っ白にしたい。
さらに調査を続けていると、やっぱり凄い情報を出している方がいるものだね。ルミノーバが楽天で買えるとは! 色も選べるのでダイアルの夜光に合わせることができる。
使い方も研究しなければ。
蓄光塗料(夜光塗料)の作り方と塗装方法 ~しっかり光らせるために抑えておきたい重要なポイント~
(2020年9月23日)
カスタムしていると自分の好みがはっきり分かる。好みのモデルができるので、あれもこれも欲しいということはなくなった。カスタムは楽しいが、防水性や針の取り付けに不安要素があり、ずっと使い続けられるかどうかは分からない。この路線で一本いい時計を買ってしまおうか。買うなら今年はいい区切りの年だ。
まずはSEIKO5 改造計画を終わらせてから考えよう。パイロット風が続いているが、やっぱり私が好きなドレスウォッチもやってみたい、と考えていたとき、面白い針を見つけ、注文した。まだ届いてはいない。今回はSNKL41をプアマンズグランドセイコーに改造する計画。
このケースは初めてだ。このまま使ってもいいくらいかっこよい。ブレスが安っぽくてもデザインが時計に合っているので全然問題ない。リューズもやや大きめだ。
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同じケースのSNK355とどちらにしようか迷った。SNK355のレビューで、5を知らない部下からは、グランドセイコーですか?と聞かれるほどというものがあるが、それはSEIKO5ならどれでもというわけではなく、特にこのケースだからだろう。
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(2020年9月28日)
SNKL41をプアマンズグランドセイコーに改造なんて云ってはいけなかった。すでに十分美しいと、実際に使ってみて実感した。すでにベイビーグランドセイコー。これをGrand Seiko 5に改造しよう。
(2020年9月29日)
Grand Seiko 5に使うダイアルが入ったジャンクが届いた。針が夜光なしだから、できればダイアルも夜光なしがいい。Sportsmatic5や5ACTUSではなくただのファイブで21JEWELS表記のものを探し、丁度よいものが見つかった。手に入らなかったら妥協して手持ちのジャンク5ACTUSのダイアルを使う予定だった。
今回手に入ったダイアルはまだ公開しないでおこう。エト足の場所が違っていた。違うだけなら折ればよいが、何か太いんだよな。ちゃんと使えるだろうか。
(2020年10月1日)
カスタム用の針が届くのを待ちきれないので、ジャンク5の針とダイアルで入れ替えをやってしまった。
SEIKO5カスタム 時空を超えたGrand Seiko 5
そして上の時計から抜いたダイアルで実験。
SEIKO5 改造計画 白に見えるくらいのシルバーダイアルを日焼けさせたらシャンパンゴールドっぽくなるのか?篇
(2020年10月4日)
左も改造してフリーガー三部作になる予定。
(2020年10月20日)
部品はすでに届いていた。安めの針を買ったら長すぎた。
前の追記の通り、左の時計を記事「SEIKO5カスタム 白黒シルバーのミリタリー風 SINN(ジン)オマージュ」のようにリューズまで変えて大がかりにカスタムする予定だったが、記事「つばきファクトリー 小片リサ」の一件でがっくり来て、その他色々あり時計熱が低下気味なので、別のケースでやることにした。
3時位置リューズ用のダイアルなのに、エト足を折って4時位置リューズのケースに入れる。前と逆パターン。あまり気に入っていないケースだったが、フリーガー三部作3本ともケースに違いが出るのはよい。
(2020年10月29日)
フリーガー三部作完結! 中央は自分のやりたいことを実現させるべく、かなりこだわった。右は自分の意志ではなく偶然の産物だ。左はあり合わせの材料でパパッと作った感じ。
針の塗装が満足のいく出来ではないが、シンプルでなかなか悪くはない。サファイアクリスタルガラスを入れた。
SEIKO5カスタム 白黒シルバーのミリタリー風 STOWA(ストーヴァ)オマージュ
(2020年10月30日)
ベルト交換を色々やりたい。
(2020年11月6日)
SNKL41の針とダイアルを元に戻してサファイアクリスタルガラスを入れた。秒針をブルースチール風に塗装して、乾燥中。
(2020年12月19日)
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