記事「CITIZEN(シチズン) PROMASTER TOUGH プロマスタータフ PMU56-2373」の時計を買ったとき、似た感じのミリタリー調のが欲しくなり、色々探しているうちにSEIKO(セイコー)SUSに興味が行った。
記事「海外でも人気のミリタリー風SEIKO SUSが復刻」を書いたこともある。
1995年にデビューした「セイコーサス(SUS)」。「Simple」と「Strong」この2つの頭文字を和集合を表す数字記号の「U」で結び生まれたシリーズ名“SUS”は、その名が示すとおり、時計の本来あるべき姿を追求することでシンプルさの中に力強い存在感を兼ね備えた90年代の人気シリーズです。
引用元:【SEIKO SUS】90年代人気を博したデザイン復刻。
この時計にもかなり心惹かれて買う寸前まで行ったのだが、時針がアラビア数字に重なりすぎなのと針には夜光が付いているのにインデッスクには付いていないことに中途半端さを感じ、買うことはなかった。
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上のモデルについて調べていてたとき、他のモデルに興味惹かれた。これ、めちゃくちゃかっこよいじゃないですか。
カラーヴァリエーションがいくつかあるが、私はミリタリー調の白黒シルバーが欲しかった。なかなか出回ってない。しばらく探し、ジャンクを落札した。
状態はよくない。年差クォーツでパーペチュアルカレンダーの8Fという優秀なムーブメントで、電池交換とカレンダー設定が特殊だ。やり方を載せているブログ記事もあり、私も自分でやってみようと思ったのだが、電池が高く、すぐには手に入らない。電池を入れて動くかどうかも分からないので、時計屋で診てもらうことにした。
さすがプロだね。説明書を見ながら30分以上かけて電池交換とカレンダー設定までしてくれた。問題なく動く。普通の電池交換よりは高かったが、喜んで支払った。時計屋のおじさんいわく、「景気いいときのときの時計だから高くても売れたんだよな」とのこと。
いいね! 回転ベゼルや4時位置リューズがダイバーズウォッチのようだが針はパイロットウォッチ、IWC Mark XVオマージュという海と空のハイブリッド。実際こんなミリタリーウォッチはないかもしれないが、かっこよい。
風防の傷を研磨し、ブレスを洗浄した。ベゼルの目立つ傷を研磨して目立たなくしたが、素人がやったものなので不自然だ。ブレス交換はできない。ねじ込み式リューズ。ケース幅約36mm。
日本ブランドのミリタリーウォッチじゃないけどなんとなくミリタリー風味。
インデックスのまわりに細くシルバーで縁取りしてあり、完全にミリタリーというわけではないが、光沢なしの黒文字盤に白い針でいい雰囲気だ。アラビア数字のフォントも横幅がありSINN(ジン)556.Aと似ている。
私が好きな白黒シルバー、金属の塊感、計器感のある時計に新しい仲間ができた。
《追記》
ベゼルの回転がかなり固かったが、手持ちのダイバーズ風で何回も回していればスムーズになった経験があったので回していたら大分動きやすくなってきた。UNIMATIC(ウニマティック)のダイバーズウォッチの回転ベゼルに目盛りも数字も入っていないものがあるが、SEIKO SUSは時代を先取りしていたな。
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(2021年6月24日)