ちょっといい時計を買おうと思って貯金していた資金はカメラに遣った。カメラとレンズなど諸々合わせると高級時計のクォーツくらいにはなるだろう。すると、カメラっぽい時計が気になってくる。
まずはTACS(タックス)のLENSシリーズ。色々な種類が出ている。かっこいいんだけど大きいんだよね。
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ORIENT(オリエント)のレトロフューチャーカメラ復刻は記事「ORIENT(オリエント)キングダイバー ウィークリーオート 復刻」の時計と同時期だったので存在は知っていた。カメラを買ってから興味が湧いてきて実物も見たが、どうも心惹かれない。2時、3時側の空白がバランス悪く感じる。リューズガードはカメラの上部カバーの部分、軍艦部を模しているとのことだが、復刻は高さが低い鏡面のパーツをネジで留めたもので、全然軍艦部に見えない。ベゼルの数字が細いのはいいところだ。
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カメラ側の人が書いた記事。
オリジナルと復刻を写真付きで比較しているクロノス日本版の記事。オリジナルの方が好きだが、探して買うほどの情熱はなかった。
なんとなくオリエントスターを色々見ていたら、レトロフューチャーカメラのボーイズサイズというのを見かけた。え! そんなのあったの? 確かに違うデザインのを見たことはあった。それがボーイズサイズだとは知らなかった。ケース幅35mm、小さいのでダイアル内の要素が凝縮されていてる。ロゴが中央にあり、左の窓と右の窓、中心とふたつのマイナスネジのバランスがいい。これは欲しい!
相場より安く落札した。おそらく純正ブレスのサイズが小さいからだろう。私は革ベルトに替えるつもりだったので問題なかった。
状態はかなり悪かった。汚れが非道い。風防は傷だらけ。片方のバネ棒が全然外れない。バネ棒をドリルで破壊しようとしたがうまくいかず、工具で無理矢理引き千切った。無垢の弓カンまで歪んでしまった。
レンズっぽい雰囲気はある。ここから汚れを拭いて、風防を研磨した。
ベルトはシボのある黒革。この組み合わせはボーイズサイズの存在を知った瞬間に閃いた。これでカメラと相似になる。レトロフューチャーカメラはレンジファインダーカメラをモチーフにデザインされたそうだが、奇遇だね、このデジカメもそうなのだ。
リューズガードはこの金属の塊感があってこそ軍艦部の雰囲気がある。リューズは綾目ローレットで、上面は放射状に反射するというこだわり仕様。さすがORIENT!
横にしてみるとカメラっぽく見えてきた。クリック感のある逆回転防止ベゼルなのだが、ダイバーズウォッチではなくレンズの絞りリングのイメージなのだからクリック感のない両方向回転にしてほしい。そういうところ、詰めが甘い。中の部品を抜けばそうなるかな。まあ、時間を計るためにベゼルを回すことなんて滅多にないんだけど。
分針が長すぎる。視認性をどうこう云う時計ではない。着けていて楽しい。