記事「アロー針のレトロなダイバーズウォッチにトロピックタイプのベルトを合わせたい」や「ORIENT(オリエント)のアロー針のレトロなダイバーズ風 NEO70’s ARROW」のレトロなダイバーズ風を使っていて、PANERAI(パネライ)オマージュがひとつ欲しいなと思った。AliExpressにあることはあるが、日付表示が付いていたりスモールセコンドが付いていたり、アラビアンインデックとバーインデッスクだけど色が変わっていたりケースに装飾が付いていたり、これだ!と思えるものがなかった。
たまたま古着屋で見かけて、これいいんじゃない?と思ったのがあった。デイトなしで3の倍数のアラビア数字が揃っている。どうしてもPANERAIじゃなければならないというわけではなく、数字の形がかわいいから好きだ。メーカーはB-Barrel(ビーバレル)。なにそれ?という感じで、ショーケースから出してもらって見たが、その場では買わなかった。
B-Barrelについて調べてみると、中国がどうのと出てくるので、修理できない中華ムーヴメントだったら嫌だなと思ったが、さらに調べていくと何かちょっと面白いブランドであることが分かってきた。フランク三浦の会社らしい。
[0344-201410] 中華時計ビーバレル(B-Barrel)を覚えていますか?
こだわりを持って時計を作っていた会社のようで、私が欲しいと思ったパネライ・オマージュはMIYOTAのムーヴメントが入っていて、特によくもないのだろうけど悪くもない機械のはずなので気になってきて、再び古着屋に行った。動作に問題はなさそうだったので買うことにした。
ネットでこのモデルを検索すると200本限定とかチタンとかサファイアガラスとか出てくるのだが、私のは限定版ではないようだ。こちらの方が艶なしでかっこいい。風防に傷が多く、プラ風防なら自分で磨こうと思ったが、ガラスのような気がしてきた。
まあ、おもちゃと云えばおもちゃだね。それこそフランク三浦的なネタウォッチだが、PANERAIを知っている人がいなければネタだと気付いてももらえない。針もインデックスも夜光が光るのはフランク三浦以上だ。
リューズ部分の特徴的な形はロックレバー式リューズプロテクターという、と先ほど知った。パクりウォッチでも元ネタに興味が湧く。
使ってみると新品ではないのに結構まともに動いている。2針なので多少の誤差に気付かないというのもある。おそらく十数年前の時計で、オーバーホール歴は不明だがオーバーホールしながら大切に使うようなタイプの時計でもない。よくある腕時計の説明に「信頼の日本製ムーブメント」と書かれていても「すごい!」とはならずに「MIYOTAでしょー?」と思っていたが、MIYOTAすげーってなった。
ミヨタ製自動巻きムーブメントの評価、精度と性能は?壊れやすい?
私のもマネマネ時計なわけだが、下記の外部ブログ記事に書いてあるMIYOTAムーヴメントの腕を動かしたときのネジの巻かれる感触というのは私も感じた。
参考までにその他のPANERAIオマージュについて
パネライ・オマージュ コレクション デカ厚時計のDNA(Best Panerai Homage)
《追記》
写真では分かりづらいが、風防がぼやっとしていて、元々おもちゃっぽい時計なのがさらにおもちゃっぽく感じられるので自分で磨いてピカピカにしたことについて記事「ガラセリウムでガラス風防を研磨」に書いた。
元々付いていたベルトは厚手で悪くないものだったが、他人が使った革ベルトなので、交換した。上にリンクを貼った外部サイトの記事「パネライ・オマージュ コレクション デカ厚時計のDNA(Best Panerai Homage)」に載っている写真に「やばい雰囲気が出ています。かっこいい。」というキャプションがあるが、その雰囲気の何割かはベルトからも出ていると思う。こういう材質、デザインのベルトは探してみたが見つからなかった。似た感じのベルトに付け替えて、真似して写真を撮ってみた。
いい感じになった。おもちゃおもちゃと書いてきたが、結構楽しめるおもちゃだ。
(2019年6月18日)
このベルトは買ったばかりだが、パサつきがあったのでオイルを塗ったらいい色になった。
千円くらいのベルトでもいい色だと身に着けたくなる。HENGRCというブランドにこういう感じのゴツめのベルトが色々ある。これを買った後で、あ、こっちもいいなと思ったものがあり、それほど高いものではないのでもう一本買ってしまった。
(2019年6月22日)
《関連記事》