金が続くのであれば愛人は多ければ多いほど楽しい 腕時計の話ね

pen 2018年12・1号 目利きたちが教える腕時計の正しい選び方

雑誌Pen 2018年12/1号の特集「目利きたちが教える、腕時計の正しい選び方。」は、どうせ広告みたいなものでお高い時計ばかり紹介してるんだろうと思い、実際その通りではあるが、コラムが結構載っているので買ってみた。

広田雅将 クロノス日本版編集長の「他人を頼りすぎて買った時計は、やがて使わなくなる。」によれば、世の中にある時計は嗜好品か実用品かの二種類しかなく、嗜好品は愛でる対象であり、コレクターは基本的に時計を愛でる対象と考えているとのことだ。また極端な、私の腕時計は結果的に増えてきたのであって、コレクターになりたいわけではなく実際に使いたい方だ。さらに読み進めると、使う人も少なくないが、同じ時計を一週間着け続ける人はいないだろうとある。一本の腕時計を一週間着け続けないだけでコレクターなら、私もコレクターだわ。

広田雅将の友人に時計選びも伴侶選びも家選びも見事なまでに外さない友人がいて、彼に云わせると「コレクターにとっての時計は、あくまで愛人」なのだそうだ。たまにしか会わない愛人であれば視認性や装着感よりも、見た目がカッコいい方がよいに決まっている。

ほーぅ、愛人ねー。どうなんでしょう。私は美しさ、かわいらしさで選んでいるが、視認性や装着感が悪くて失敗したという経験はあまりない。確かに時々しか使わなくなったものもあるが、自分が気に入って買った時計はやはりどれも好きで、たまには使いたくなる。人間にも顔、スタイル、性格が色々なタイプがいるように、腕時計の愛人いいじゃないですか。金が続くのであれば何人いてもいい。

ガラスケース2

腕時計ジャーナリスト 並木浩一の「腕時計選びは、なぜこんなにも楽しいのか。」は、腕時計選びが妙に楽しく感じるのは自分の生を肯定しているからで、そもそも自己を肯定できない人間は、腕時計を選んで買おうなどとは考えないと始まる。抽象的なことを書いているなと思ったが、考えてみると私が記事「ネイビーのグラデーション、サンレイが美しいTISSOT SEASTAR 1000 小さくないダイバーズウォッチも欲しくなった」に書いた、小さいダイバーズウォッチに凝っていたが、最近、ダイエットやトレーニングの成果が出てきて、小さくないダイバーズウォッチも似合うようになってきたような気がして自分へのご褒美に買ったというのはそういうことなのかもと思った。

本当に楽しいからね。まずはオブジェとしての美しさ、外面の美、内部の美がある。そのオブジェには歴史や物語がある。それらは自分とかけ離れたものではなく、身に付けることによって自分の気分も変わる。エレガントな自分、ワイルドな自分になれる変身ベルトだ。ただの機械ではなく仲間という感覚もある。好みの時計を見つけて欲しいと思うこと、注文して届くのを待つワクワク感など完全に子供と変わらない。

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