記事「スクリューバックオープナーで腕時計の裏蓋を開けてみる」にHAMILTON(ハミルトン)GG-W-113が進み気味なのでなんとかしたいと書いた。そのときiPhoneアプリのタイムグラファーなるものを知ったが、調べてみると千数百円し、買えないほど高くはないが使いこなせるかどうか分からなかったので購入せず、なんとなくそのままにしてあった。
でもやはりGG-W-113を使いたいから、ちょっといじってみた。調整できる箇所が二か所あるが、よくわからないから+-の表示があるところ、緩急針のみ動かすことにした。ほんの少し動かすつもりがググッと動いてしまった。するとめちゃくちゃ進むようになってしまい、また少しづつ動かしてみたがどうもうまくいかず、動かしすぎると時計が止まり、焦った。これはプロに診てもらうしかないなと思った。
それからまたしばらくそのままにしてあったが、記事「SEIKO メカニカル SARB033 プアマンズグランドセイコーと揶揄されながらも国内外で高評価」の時計の色違いSARB035のレビューを読んでいたら、こんなものがあった。
緩急針を+や-の方向に0コンマ何ミリという単位で少しづつ動かしては24時間経過後、日差をみてまた調整をするという作業を5、6日気長にやりました。ここでは絶対に焦らず、何時かわシックリくるポイントに当たるわ!との気持ちが大切だと思います(笑) 専用の機械を持っていない私には、この気長な作業しかなかったのですが・・・結構楽しい時間でもありました。
6日後くらいだったかな・・なんと日差プラス2秒まで精度がでるポイントを探せたので、これで十分な気持ちになり、調整を終了しました。 こんな機械式腕時計の素人の私でも出来たのですからビックリです。「6R15」というセイコーのキャリバーの凄さを感じました。
そんなのありか?と驚いたが、これに影響されて私もやってみた。タイムグラファーはないので基準は電波時計、私の時計は結構ズレていたので24時間待つほど気長にはなれず、数十分、数時間単位で調整した。何度も試行錯誤し、+4s/hくらいまで行き、これくらいでまあいいかと思い、それで止めておけばよいのに、もっと行けるのではないかと続行した。
それから-1.5s/hを叩き出した。できればやや進み気味が望ましいが、このくらいの遅れなら30秒進めておけば問題ない。それで止めておけばよいのに駄目押しに、緩急針を動かすまで行かない程度にちょっと触れ、これで終わりにした。様子を見て、問題なければまた実用しよう。
完全に調子が悪ければオーバーホールを依頼するが、そこまでは行っていなかった。たまに時計が止まりヒヤリとすることがあったので、おすすめはしないが、まあ何事も経験だ。
《追記》
もうちょっと進んでほしいなと思い、凝りずにまたいじり出した。するとまた進み気味で、ほどほどに進んで時間が経ったらほどほどに遅れてくれればよいが、どんどん進むと困る。今現在、いい感じで動いているが、時間をおいてみて進むか遅れるか。
(2019年10月15日)
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