帯広美術館の展覧会「竹久夢二 小林かいち グラフィック黎明期の抒情と詩情」の竹久夢二の展示は撮影可だった。私にとっては日本の美術館では初めてのことで予想外だった。カメラを手に展示を見ていると、『竹久夢二写真館「女」』(栗田勇 とんぼの本 新潮社)を思い出した。
たしか竹久夢二は写真を撮っていたんだよな、どんなカメラを使っていたのか後で調べようと思っていたら・・・・・・
突然目の前に現れてテンション上がった。小さくてかわいい!
ベストポケット・コダック、通称ベス単の名前はレンズの蘊蓄とか写真家のインタビューで見かけたことはあった。1912年から1925年まで販売された。ソフトフォーカスという知識だけあったのが『竹久夢二写真館「女」』で見た写真の記憶とつながった。
竹久夢二の次男の文が展示されていて、それによると竹久夢二は旅が好きで、旅するときにはいつもカメラを持っていた、はじめベス単を使っていたが大正の終わり頃、親交のあった医師からブローニーの八枚撮りをもらい、1/350のシャッターが切れるから馬の疾走が撮れると喜んでいたとのこと。
下記のサイトに説明と写真が載っている。