消えた打痕 腕時計にまつわる不思議体験

記事「SEIKO メカニカル SARB027 ドーフィン針のシルバー腕時計」の時計はすごく気に入っているが、受け取ったときに左上のラグに打痕があったような気がした。

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目で見て分かる大きさで、爪でこすると引っかかるくらい深かった。出品者はこれを知っていて、写真に写らないようにわざと隠していたのだろうと思った。どうも気に喰わなくて、研磨で消えるかどうか時計屋に相談した。すると、かなり深い打痕なので、消えるくらい研磨するとラグの形が変わってしまうと云われた。

ノークレーム・ノーリターンだったけど出品者にクレーム付けてやろうかとまで思った。だが、よく考えて、まあ、いいかという感じになってきて、自分で研磨してみよう、失敗したらそのうち部品があればケースごと交換しようという境地に至った。記事「ガラセリウムでガラス風防を研磨」のときの紙やすりがあるので、本当に研磨するつもりで、その前にアルコールと布で時計を拭いた。すると、あれ? 打痕が小さくなったかなという感覚があり、ルーペでよく見ると傷が消えていた。これには驚いた。

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考えられるのはこんなことだ。

・自己修復能力のある不思議な時計だった
・時間遡行能力のある不思議な時計だった
・怒りを捨て、この時計を受け入れることにしたので妖精が修理してくれた
・汚れで盛り上がっていたのを目の錯覚および先入観で打痕だと思い込んでいた

私一人の勘違いならともかく、時計屋がルーペで見ても打痕ではないと見抜けなかったからね。こんな昔ばなしみたいな不思議な現象があるのだな。結果オーライで何の問題もなくなった。これを記念してもう一本ベルトを買った。診てもらった時計屋で。記事「SEIKO メカニカル SARB027 ドーフィン針のシルバー腕時計」に載せた明るいブラウンのベルトもいいが、もっと明るくてもいいかなと思い、ブラウンを通り越してベージュへ。こんな色は初めてだ。白や茶色がかった部分もあり、寂れた感じもあり、面白い。

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記事「オレンジボーイ SEIKO(セイコー)ダイバーズウォッチ」の時計は時計自体のインパクトが強く、どんなベルトが似合うのか分かりづらかったが、SARB027は色がないのでどんなベルトでも似合いそうだ。

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