1978年の本、『コーヒー一杯のジャズ』(植草甚一スクラップブック23 晶文社)の高平哲郎の解説にカメラの文字を見つけ、興味惹かれた。
いま、植草さんはカメラに凝っている。もうそろそろ十台を超えるんではないか。興味をもたれると徹底するのが植草さんらしい。カメラ講座の中級コースの集中講義を受けたあと、植草さんのシャッターを切る回数は、倍以上になったろう。
「時々、黒くなって写ってないのがありやがんだ。カメラ屋で聞いてみたら、フタしたままシャッターを押したんだろうって」
何のカメラを使っていたのか気になる。これが調べてみてもよく分からない。
『植草甚一の収集誌』(シリーズ植草甚一倶楽部 晶文社)に「カメラ・指輪・外套・タバコ」が収録されているが、浅井慎平のエピソード、撮影に関するエッセイで、機種については触れていない。おそらくそこは重要ではないのだろうな。
植草甚一が撮影した写真が載っている図録があることは確認できたが、安くはないんだよな。買ってしまおうか、どうしようか。