記事「スクエアフェイス、スモールセコンドの腕時計でアール・デコにキメたい」に書いたLIPのチャーチルは非常によい。この小ささが気に入った。女性誌に紹介されてユニセックスとも云われているが、ベルト幅が18mmあるので不自然なほど小さいわけではない。ベルトは真っ黒ではなく濃いグレーの変わった色だ。経年変化で色濃くなってゆくだろうか。
フランスのメーカーなのに何故チャーチルなのか。第二次大戦時にフランスはナチスドイツに占領されたが、イギリス政府はフランス亡命政権を援助し、連合国としてアメリカと協力してフランスおよびヨーロッパを開放した。当時のイギリス首相チャーチルの功績を称え、フランス政府が贈呈した時計を復刻したモデルなのだ。
その記事を書いたあたりから、何か調子がおかしい。時計に憑かれているのではないだろうか。ヤフオクで好みの腕時計を探して飽きることがない。気になるものがあれば見るのはタダなのでウォッチリストに入れる。記事「安物腕時計でも数字がかわいければオッケー」に書いたように、安物でもデザインが気に入ったものは買ったりした。
記事「スクエアフェイス、スモールセコンドの腕時計でアール・デコにキメたい」に「アンティークに手を出すと色々大変そう」と書いたが、色々見続けているとやはり段々、機械時計にも興味が出てきてしまう。まだ持っていないからよく知らないが、音がいいらしいではないか。
でもお高いんでしょと思っていたが、ウォッチリストに入れて見ていて気づいた。動作品がそれほど高くない値で落札されていることがある。このくらいの値だったら入札すればよかったなと思うものもあった。
そして昨日、おっ、これは! というものに出会った。時計のデザインが大きく違うということはないのだが、やはりパッと見た感じの調和なんだよな。あとは数字のデザイン。競り合った末、予算内で落札した。
これで少しはアール・デコな男に近づけるか? どこもかしこもDaniel Wellington(『最速でおしゃれに見せる方法』でもおススメ)みたいな時計が全盛の時代にさらなる時代錯誤へ!
《関連記事》